2017年4月20日木曜日

・「良いアコギのはなし」その29〜サウンドメッセ2017にいってきました。(更新完了)各ブースの様子やデモの様子。

去る4月15、16日に行われたサウンドメッセ2017にいってきました。

いつもフォルヒギターも出店しています。



私も毎年遊びにいきますが、今年から秋開催から 春開催になったのでした。


































フォルヒのブースでもほかのブースでも沢山写真を撮りましたので、幾らかでもその様子をお伝えできたらと思います。

ちなみに、今回はフォルヒギターのスタッフとしてお手伝いもさせていただきました。



それで前日からお邪魔しました。





前日、私がついたのは3時くらいでしたが、すでにほかのブースはかなり設営が進んでいました。


とりあえず、ケースからギターを出して、ギターを並べる準備をします。


今回は10本のギターを展示します。











半分以上はレアなオーダーモデルですね。







スタジオエムの社長 と 息子の店長 そして私の三人がスタッフですが、3人で、十本でも地味に大変です。


ケースから出して、スタンドを出して、高さをそろえて、ならべて、ケースを片付けて、。。





ショップの方は100〜200本ほど持っているようです。。




ちょっとした引っ越しですよね。。想像しただけで、ぞっとします。

すごいです。。





お隣のヤマハもすごい本数でした。

ブリードラブの箱が沢山ありますね。


ヤマハの方に聞いたら、設備の搬入が遅れてテンヤワンヤだったそうです。







ブリードラブは気になるモデルがあるので あした、ぜひ伺いましょう。





フォルヒは1時間半くらいでセッティングが終了しました。


シンプルですね笑






写真の左側のギターです。


右の二本はイデアルニ(特注ライン)のサンプルです。











こちらは 右側のギターです。









沢山試奏に来てくれると良いですね。

(ちなみにサウンドメッセ終わりはスタジオエムの店頭でもかなりレアなフォルヒがおいてあったりします。

現在(2017年6月10日)時点で、店頭はかなり充実した在庫があるので、気になった方は是非試奏に来ていただきたいですね。)










設営は18時頃に終わりました。


まだまだ、設営している業者さんもおられました。



明日がとても楽しみです。




ホテルに戻る前にせっかく大阪に来た という事で、スタジオエムの社長が新世界に連れて行ってくださいました。



行く途中にみえた大阪湾の夕日がとてもきれいでした。





難波を通るとグリコもハイテクになっていました。


グリコの人は肌が真っ白なんですね。

日焼けしないよう努力してるんですね。








難波を少し超えて、新世界につきました。金曜日の夜で人が多かったです。




通天閣は遠くからは見た事がありましたが、真下に来たのは初めてです。








まわりが串カツやばかりで、びっくりしました。






これぞ大阪と言う光景ですね。



横綱というお店に連れて行ってもらいました。有名なお店だそうです。



大阪らしいものを沢山いただきました。どれもおいしかったです。


普段スタエムでは社長と店長は接客や作業、僕はレッスンで忙しいので、久しぶりにゆっくりギター談義ができてよかったです。


業界の裏話などはとても面白いですね。






ごちそうさまでした!



さて、いよいよサウンドメッセ当日です。


今回フォルヒギターは社長のピーターフォルヒ(PETER FURCH)さんと、
ギタリストでフォルヒのデモストレーターのアレックスケイバッサー(ALEX KABASSAER)さんが来日しました。



特に個人的にアレックスケイバッサーはフォルヒと関係なく好きなギタリストの一人だったのでとても楽しみにしていました。



ホテルは違ったので、朝迎えにいきました。


つたない英語で、心からの歓迎を伝えました。とてもフレンドリーなお二人です。


移動中にとった一枚です。

左がフォルヒさん 右が アレックスさんです。




搬入用の狭い軽ワゴンでしたが、文句言わず楽しそうに外を見ていました。


さて開場に到着して最終準備をします。


今回はブースでデモ演奏もあります。

サウンドチェックをするアレックス と それを聞くフォルヒ社長です。





今回、アンプはacus の物をお借りしましたが、、


これは相当良い音でした。。欲しくなりましたが、、高い。。でも欲しい。


今一番欲しいものです。だれかくださいませ。










スタエムの社長と サウンドチェック中のアレックス。。







フォルヒの社長が イデアルニについて説明していました。








この間少し時間があったので、フォルヒの社長にずっと聞きたかった事を聞いていました。


「フォルヒについてずっと聞きたかった事があるんですが。」

「なんでもきいてくれよ」

「社長が、個人的に一番好きなフォルヒはどんなもでるですか??

OM? G? D? 材料の組み合わせは??」



社長は即答で、OMのアルパイン インドローズだといいました。


なんと!やはりOMなんですね。


それから材料の話しをしましたが、
アルパインは入手が本当に困難みたいです。


マダガスカルはもっとですね。。



北海道のギタリスト山木将平さんが近々フォルヒを使われるそうです。

たまたまですが、

山木さんのオーダーはなんとOMのアルパイン ローズだそうです。すごいですね。



山木さんのギターはディープボディーのショートスケールという更にこだわった仕様のようです。


ハンドクラフトギターフェスなどで演奏があるかもしれません。




さて、11時に開場です。


開場して30分くらいしてからかなり人が増えてきました。





沢山試奏に来てくださいました。


試奏してくださった方と、いろいろギターの話ができたのは楽しいですね。


「先生のページ、いつも見ています」て言う声を何人かにいただき嬉しかったです。



さてさて


今回フォルヒではブースデモがありましたが、ここまでフォルヒの様子ばかりですので、

ブースデモの話しは後にして、先に合間の時間に会場を回ったときの様子をお伝えしましょう!





まずはすぐ隣のヤマハのブース内ブリードラブのブースにお邪魔しました。


サウンドメッセでは発売前のモデルをいち早く試せるのも魅力です。


これは個人的にかなり好きなモデルの最新版です。






以前このブログでも登場したブリードラブのオレゴンシリーズのコンサートです。


C26というモデルです。以前はノンカッタウェイのみでしたが、カッタウェイありのモデルが登場するようです。






音はやはり良かったですね。シンプルで直線的で音圧が十分にあります。


メイプルのようなレスポンスですが、線も太いんです。


自分の右手にすごいあっています。。



こちらはA22 のマスタークラスです。

以前はマダガスカルのものもありましたが、、







なんとこれはハカランダです。。



でも、確かに見た目はマダガスカルに似ていますね。

マーチンがマダガスカルとハカランダが混ざらないように気をつけているというのもうなずけます。




やはりハカランダの音は、ハカランダでしか出せない感じがします。。


独特の余韻がすばらしいですね。。 ただ個人的にはブリードラブはスモールボディーの方が直線的な音が更に出て好きですね。(昔のエドモデルはまた別格でしたが。。)






渡辺楽器さんにはコンサートのハカランダがありました。






ほしい。。高い。

でもほしいです。



比較的安いモデルではこれもすごく良かったです。。



アメリカ工場製のモデルでUSAシリーズというそうです。


これはシトカにマホガニーですが、、とにかく軽いんです。。


軽いギターというのは一つのジャンルとして、需要があると思います。


コリングスのウォータールーもとても軽いですよね。。羽毛の軽さと唱われていました。



このギターもびっくりするくらい軽く、弾いていてとても楽しいギターですね。

ヘッドはストライプエボニーを使っています。






かっこいい。。


エボニーは真っ黒が高級とされてきましたが、最近はテイラーが率先してストライプの入ったものを使っています。


ブリードラブはテイラーとも関係が太いメーカーですが、その影響もあるのでしょうか。。


個人的にはストライプがある方が好きです。


今回出店したフォルヒも指板にストライプエボニーを使っているのがあります。。






これはこれからのスタンダードになるかもしれませんね。



テイラーのブースにもいきました。少し前の記事にも書きましたが、ここ数年のテイラーはすごいことになっています。


前回もそうでしたが、やはりテイラーがサウンドメッセ内のメーカーの中で圧倒的に人が多いです。。





800シリーズです。個人的には アメリカンアコースティックのスタンダードになるシリーズだと思っています。この設計はすごいと思います。


この高級機種もネックはストライプエボニーですね。

美しいと思います。





ちなみにこのモデルは814DX という限定モデルでした。

それでコンターもついています。。


美しいですね。。




インディアンのコンターですね。


いま28教室で新岡さんのエアーズを一本オーダーしていますが、それもインディアンでコンターを作っています。すでに予約していただいています。

出来上がりがとても楽しみですね。






別班で合流した、生徒のS君です。




彼もこの音の良さを感じていましたね。




これは ドリームシアターのジョンペトルーシのモデルですね。


916が元になっています。




サウンドメッセでは 普段なかなか見れないレアなギターを見られるのも良いですね。


テイラーの塗装はとりわけ美しく感じます。










以前のテイラーの記事にも書きましたが、テイラーのすばらしい発明の一つはNTネックにあると思います。


ネックのシム板の厚さで簡単にネックリセットができます。


ネックアングルはギターの音に大きく関わるとても大切な部分ですね。



ネックアングルがくるうと 何万 (時には十万以上)かけてネックリセットをしなければいきませんが、テイラーはなんと30分もあればできるのです。


しかも予約を取れば無料で。。



というわけで今回手元にあった テイラー614を見てもらいました。









この無料診断会は テイラーの取扱店で時々開催されていますね。




担当のリペアマンの方は、テイラー本社で研修を受けたスペシャリストです。




あれよあれよという間に、ネックが外されます。。







サドルなどは全くいじらずに、30分もかからずに正しいネックアングルに調整していただきました。



元々すごい音でしたが、ネックアングルが正常になってロスがなくなると、本来のポテンシャルの音がでます。


これはすごい音になりました。しかも弦高はとても低いのです。。



皆さんがおもちのテイラーもぜひ調整に出してみてはいかがでしょうか??



テイラーでは新製品の展示もありました。


アカデミーシリーズという 初心者向けのモデルです。


これはナイロン弦のモデルですね。





今までフルスケールでは100番台が最も安かったですが、初心者向けに新たに作られたラインです。




わたしもレッスンをしていて感じる事ですが、初心者からちゃんとした造りのギターで練習するというのは とてもとても大事な事に思います。


最初は1万円くらいの中国製を買ってこられる方がいますが、やはり造りが粗く、音だけでなく、プレイヤビリティーもかなり悪いです。。


これはかなり良いですね。テンションもショートスケールで弾きやすいです。

しかもコンターまでついていますね笑


テイラーの方に聞いたら、世界中のディーラーで取り合いになっており、日本も入荷だいぶ遅れているようです。。

まだ3本しか無いのだとか。


今回は面白いキャンペーンをしていて、試奏した様子をSNSにあげると、なんとそのギターが当たるそうです。

ちゃっかり僕もやりました。





このナイロン弦は地味に欲しいです。

アコギ弾きが遊びで使うナイロンとしてはとても良いですね。























S君もちゃっかりやりました。

















こちらはドレッドのモデルです。

S君と一緒に来た 生徒のUさんです。

ちゃっかりやりました。


















残念ながら3人とも当たりませんでした笑



でもこれは本当に良いギターですね。

ビッグベビーだとちょっと大きすぎる、GSMINIだとちょっと小さいというかゆいところをついてくるギターです。




フォルヒも初心者向けのギターを作ったらどうでしょうか?





ほかのブースも見てみましょう。



こちらはアストリアスとボジョアーです。





ボジョアーは鳴りを求めた良いギターですよね。




材料屋さんも来ていました。愛知木材は飛島にあります。飛島は木材の会社が多いのですね。



自分で木製のピックガードを作ろうかと思って何か良いのが無いか探していましたが、思ったより高かったので、やめました。



こうやってみると、ローズやマホが安いといっても、ホームセンターに売ってる木と比べたら、たかいです。


やはりギターの木材は超高級な木材ですよね。





ヤマハのブースです。








こちらはマーチンです。オーソドックスなモデルが多かったですね。








モーリスも沢山のギターが展示してありました。







ショップのブースではブルージーさんやドルフィンにいきました。


やはりブルージーさんは圧巻のギター達ですね。





ざっとあわせて いくらくらいだろう、、と計算してしまう貧乏人の性です。



















こちらはなんと200万を切るソモジです。珍しくヘッドが四角いですね。


以前お店に伺った時に弾かせていただきましたが、とても良いギターでした。





















メリルのウッドブリッジですね。スティーブンベネットが使っていましたね。










生徒のUさんはここで弾いた サーゲデヤングのハカランダに感動していました。


サウンドメッセでは写真を撮るのを忘れていましたが、いぜん東京にお邪魔した時に私も弾かせていただきました。






Uさんは、いずれ買うみたいです。

たしかに、セカンドギターとしてラリビーの設計にいくのは分かります。


スキャロップのギターと好対照で、この線の太さとバランス、キラキラ感はある意味一つの理想型がします。


日本人が好きな音かも知れませんね。


サーゲーさんのところでは沢山の日本人ルシアーも修行されていますね。














さて、




そうこうしているうちにフォルヒのブースのデモの時間になりました。その様子をお届けしましょう。




まずは フォルヒのデモストレータ アレックスケイバッサーです。



今回、自分のギターを持ってくる事はできなかったので、スタジオエムで用意しました。


本人から指定があったのは D23CRです。倫典さんと同じモデルですね。


本人もお気に入りのようです。


ピックアップはアンセムです。







動画をアップ予定でしたが、とった動画が、周りの音がすごくて音がほとんど聞こえなかったです。。


残念でしたが、演奏はとてもかっこ良かったです。

DADGAD でリズミカルな曲がとても多かったですね。


右手のリズム感はすごいですね。。



もう一人は、今一番タイムリーなギタリスト、、西村ケント君です。






一週間前に行われた今年のフィンガーピッキングディでなんと最優秀賞をとりました。


一年前のスタジオエムのライブのときより少し大きくなっていましたね。







いつものごとく、チューナーがついていません(ヘッドにあるのはカポです)

絶対音感ですね。






更にスケールアップした演奏でした。。


彼は本物なきがします。。本当にすごいことになるのかも。。


コピーもすごいですが、オリジナルアレンジやオリジナル曲も年齢を抜きにして圧倒的なセンスと演奏でした。。











少し前にプー横丁のプーさんからメールをいただき、↓この写真をニューアルバムのブックレットの写真に使うかもと言われました。


どうなるか分かりませんが、新しいアルバムも楽しみですね。。





7月にはまたスタジオエムでライブがあるようです。


たのしみですね。



サウンドメッセでは、いろんなギタリストがうろうろしています。

別日にいった女性の生徒のOさんは 「ギタリストって会えるアイドルみたいですね」といっていました。


今回のサウンドメッセで一番人気だったのは この方でしょう。




アントワンデュフールですね。


彼のメインはボラーガーです。


実物があったので写真を撮らせていただきました。





まさにソモギ直系といったかんじですね。





ピックアップはたぶんK&Kでしょう。


バインディングが黒なのはなかなかおしゃれですね。









今思えば弾かせてもらえば良かったです。

ちょっと後悔。。


もし弾かれた方がいたらご感想を教えてくださいませ。

ほかにもいろんな方と再会できとても楽しかったです。



来年もぜひ伺いたいですね。







6 件のコメント:

  1. 初めまして。
    サウンドメッセ2017には私も行きました。
    フォルヒのブースにいらっしゃったんですか?
    私も昔フォルヒを持っていて特注ラインとか試奏したかったのですが、
    気にしつつも前を素通りするだけになってしまいました。
    残念・・・。

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    1. こんにちは!コメントありがとうございます。

      そうだったんですね。時々手伝いにいきますので、また機会がありましたらぜひいらしてくださいませー。

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  2. 内容の濃さが半端ないです!
    ぼくも大阪でお手伝いしたいです!
    サーゲデヤング、感動しましたね。
    Blue-Gの早川さんがいつも試奏してくれるあの曲は何なのか。
    それも気になります!

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  3. こんにちは。
    YouTubeでBlue-Gの早川さんが試奏してるのは、
    The Water Is Wide
    Windy And Warm
    Anji
    枯葉
    などスタンダードな曲が多いと思います。
    とても上手なので聴き入ってしまいます。
    サウンドメッセの時にちょうど早川さんがいらっしゃったので、
    The Water Is Wide
    Windy And Warm
    を私の目の前で弾いていただき感動しました。

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  4. niwaさん

    こんにちわ、nakaです。
    BreedloveのC26(MasterclassとOregon)の2本を弾いたことがありますが、抱えた時のフィット感やネック形状等が自分に合っているようでとても弾きやすかったのを覚えています。私が試奏した個体はMasterclassよりもOregonの方が私好みの音でした。マートルウッドも悪くはないですが、サイド&バックがローズウッドのモデルの音が気になります。Furch OM25AGCT、Ayers A07、Breedloveのローズウッドだったら、niwaさんはどれを選びますか?

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    1. こんにちは!

      naka さん良ければメールいただけますか??

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