2015年8月17日月曜日

・「ギタリストのはなし」その5〜ビリーマクラフリン BILLY MCLAUGHLIN

今回ご紹介するのは

ビリーマクラフリン(BILLY MCLAUGHLIN)です。







タッピング中心のギタリストです。かれも80年代から活躍しており
ヘッジスのフォロワーとしては第一世代の人と言われています。

彼は一貫してギルドのギターを使っていますね。





インディーズ時代のベスト盤です。ジャケットの写真もタッピングしているところですね。

のちに ドンロスのパッションセッションと同じ NARADAレーベルからデビューしました。

「フィンガーダンス」というアルバムです



まさに 指がダンスするように フレット上を指が踊るような演奏です。
フィンガーダンスです。

ドンロスのパッションセッションもそうですが、NARADAレーベルはジャケットがおしゃれですね。

かれもドンロスと同様、1980年代から活動しています。



ビリーマクラフリンがとくにすばらしいのは彼の書く曲です。

本当にいい曲を書きます。


タッピング中心のアーティストはテクニック重視になったり、メロディーが埋もれがちです。




ビリーもほぼタッピングで弾きますが、メロディーがとってもいいんです。

耳に残ります。



最近のオーケストラとの共演です。

「チャーチ ベルズ」

教会の鐘というタイトルです。まさにそんな感じの日が射す感じのすばらしい曲ですね。




すべてタッピングですが 美しいメロディーです。ちなみにこの曲のチューニングはDADDADです。 4弦と3弦が全く同じ音なんですね。


この曲も好きですね。ソロ演奏です。






中川イサトさんも 

アルバムを聴くと、タッピング奏法がすぐ耳に飛び込んできたので、 あー又ヘッジス風のギタリストか、と思ったのだが、 

何度か聴くうちにいやちょっと待てよという事になった。 
それは楽曲が僕の耳にしっかりと残ったからだ。」


と述べておられました。



どの曲もいいですね。


しかし!



ただビリーさんがすごいのはこれだけではありません。。



鋭い方なら気づかれてるかもしれませんが、初期のアルバムのジャケット等を見ると右利き用のギターで弾いているのが分かります。



右利きですね。一番最初のインディーズアルバムのジャケットもやはり右利きです。



でも 動画を見ていただいてもお分かりのとおり 最近は逆なのです。







実は 彼は 右手が「ジストニア」という神経の病気になりました。

ギタリストには多い病気です。村治香織さんもそうでしたね。

日常生活に支障がない範囲に回復する人もいるようですが、、ギタリストは指を酷使する職業です。


まして彼のような タッピングを多用するギタリストに取ってはまさに「命」なわけです。


それで、、


なんとかれは  一時休養し いちから 左利き用のギターで練習を始めたのです。


今までフレットを複雑にタッピングしていた右手の部分を全部左手で弾くことにしたのです!



ギターを弾かれる方なら 分かっていただけるかと思いますが、

今どんなに上手に弾ける曲でも 左右手を逆にして弾くことは不可能です。

ほぼ一から練習し直しです。


まして 普通の奏法ならともかく タッピングを多用する ふつうなら 利き手でもかなりの練習がいる奏法です。



それでも、、


かれはそれを成し遂げたんですね。


冒頭のオーケストラとの競演はかれが数年ぶりに 復活した時のライブ映像です。
これですね。

日本では未発売で、どうしても欲しかった私は USAmazonで購入したのでした。




COMING BACK ALIVE まさに復活ライブです。
一曲目を弾いたあと、「I'm billy mclaughlin  left hand guitarist」と言います。

涙腺がうるっときますね。。




DVD 2 では 病気になってから 彼が 一から復活をかけていく様がドキュメントになっています。。


どれほどの苦労をされたか、かいま見ることができます。


このような経緯がわかると また違った感じで冒頭の曲を聴いていただけるのではないでしょうか?


にほんではまだまだメジャーではないですが、ぜひ皆様に知っていただきたいギタリストの紹介でした。


(このページに対するご感想やアコースティックギターそのものやアコギ音楽等についてのご質問、ご相談等有れば こちらまで 

忙しいと返信に時間がかかってしまいますが、誠実なご質問にたいしては私に分かる範囲の事であれば喜んでお答えいたします。


また、愛知県尾張地域周辺の方で ギターレッスンにご興味が有る方のレッスンも随時受け付けております。

私個人のレッスンは こちらのページ

江南市のスタジオエムでのレッスンは  こちらのページ

をご参照ください。)





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