2016年10月15日土曜日

・「良いアコギのはなし」MARTIN マーチン 徹底レポート〜究極のモデル&おすすめのモデルも クロサワ楽器名古屋店にいってきました。

アコギ好きの方でマーチン(MARTIN) を知らない人はいないでしょう。



間違いなく世界一のアコースティックギターブランドですね。




OOO(トリプルオー)や OM(オーケストラモデル)D(ドレッドノート)といったマーチンが開発したボディーサイズは今やどこのブランドにもあります。





本当にすばらしい設計なのです。



本来は革新的な設計なのですが、あまりにも広く浸透して、逆にこの形がオーソドックスなアコースティックギターの形として認知されています。


「Xブレーシング」も歴史的な発明ですね。クラシックギターと違い弦の張力が非常に強いアコギを作るにあたり、強度と音響のバランスを取った革新的な発明です。


これも無数のブランドで採用されています。






1920年代以降 何十年間も、最高品質のアコースティックギターを量産しているメーカーといえば、ほぼマーチンしかありませんでした。(もちろんギブソンもありますね)




1970年代頃になってテイラーやラリビーなどができ、更に時代が進んで、サンタクルーズやコリングスなど超高品質のブランドの誕生へと続いていきました。


そこから独立した人が個人制作家になり、さらににその人たちが弟子を取り、、

という感じで個人制作家(ルシアー)も増えていきましたね。





この日本では1970、80年代は、ほとんどはマーチンをまねたようなギターしかありませんでした。







その間、何十年もずっとずっと最高品質のギターを作り、ノウハウを重ねてきたのです。

歴史が違いますね。。






さて、、

皆さんはマーチンはお好きでしょうか?




マーチン好きな方は数知れません。つかっているギタリストをあげれば文字どおりキリがありません。

でも、マーチンはあまりにも有名な為に、逆に敬遠される方もいるかもしれませんね。





もちろん良い音だとはおもっても、みんな持ってるし、もっと本数が少ない希少ブランドに魅力を感じるでしょうか。

もっと個性的な音やルックスの方がお好きでしょうか?


オーソドックスなマーチンデザインのギターはかっこわるいと思いますか??


実は私も、若いときはそうでした。


もっとモダンなデザインのギターや手工品のようなギターに大きな魅力を感じたものでした。




でも最近は変わってきました。


私なりに、かなりの本数のメーカーや手工品、いろんな設計や材料のギターを弾いてきましたが、ここにきて、やはりマーチンのすごさというか、本当にすごいブランドなんだという事を認識しております。




前置きが長くなりましたが、10月8日にマーチンの国内総代理店であるクロサワ楽器の名古屋店ができました!

これはいくしかありません。




今回、、、 クロサワ楽器にいくにあたり、マーチンについてより詳しく知りたい事がいくつかありました。



今までもある程度は知っていたつもりですが、いまいち自分の中での理解が整理されていなかったのです。


それで お邪魔する前日に 新岡ギター教室の新岡さんに電話させていただく事にしました。




お忙しい方です。とりあえず10分くらいお時間いただけたらと思い、連絡しましたが、快く応じてくださいました。


新岡さんも語りだしたら熱が入り、結果二時間くらいみっちりマーチンについて教えてもらいました。



新岡さんのセミナーの人気を考えると、2時間の貴重な個人レッスンでしたね。




流石新岡さんで、ほぼほぼすべてのモデルを試された事があるようです。

本当に細かい仕様の違いやその意味、音の特徴など、雑誌に載ってる以上のすごい知識でした。


それらの仕様や造りの解釈も大変参考になりました。




マーチンは歴史が深い分、奥が深すぎて全て完璧に理解するのは難しいと思いますが、今回でかなりマーチンに関してレベルアップしたと思います。



さて、準備が整いましたね。



早速、お邪魔してみましょう!

(この記事は少し長くなりそうですが、ごゆっくりおつき合いください。。

4本のオーセンティックモデルや、ゴールデンエラのビンテージ、新品で最高級のモデル、
レギュラーラインナップのおすすめのモデルが登場します。)








場所は名古屋の伏見というところにあります。



広小路通という大通り沿いです。名古屋の二大都市部 「名駅」と「栄」のちょうど間で、名古屋の中でもかなり都会です。

歌舞伎の御園座や名古屋ブルーノート、ヒルトンホテルなどが近くにあります。

名古屋に詳しい方であれば、電気会館のすぐそばといったらお分かるりになるでしょうか。





大通り沿いのビルの地下一階にあります。

入り口を入って私はまっすぐ一番奥のアコギコーナに向かったのでした。



レギュラーモデルや、、





ビンテージ、、



はたまた超高級モデルもたくさんあります。




すごいマーチンの量です!

写真はごく一部ですが、マーチンの数では間違いなく名古屋(東海地区?)一番だと思います。

カタログにあるモデルはほぼほぼあります。





名古屋の大手楽器店はエレキの方が多いところがほとんどですので、ここまでアコギに力をいれている楽器店は嬉しいですね。



開店記念の大特価品がありました。
(中古の調整については、、正直ちょっとと思う物もありました。

特価品は状態を見る目が大切ですね。)


たとえばこれはマーチンで1、2を争う超人気機種です。




OOO−28 EC です。EC = エリッククラプトンモデルです。珍しいサンバーストですね。

このギターは20万弱でした。




新品のマーチンで人気が高いのは「ビンテージシリーズ」です。カタログ上は「マーキスコレクション」となっています。

このクラプトンモデルもビンテージシリーズです。


現行のモデル(スタンダードシリーズ)とはちがい、当時の設計や音、デザインを再現したシリーズです。



専門的になりますが 例えば当時のブレーシングの位置や削り方を再現しているのですね。



このビンテージシリーズは全体的にやはり人気があるようです。







すこしだけそれますが、


アコギ業界人や多くのギタリスト、はたまたいろんな制作家に「究極のアコースティックギターはなにか?」というとほぼ全ての口から「ビンテージマーチン」という答えが返ってきます。


(ちなみにもう一つの究極として、最高峰の手工ギターをあげる人も多いですね。大体この2つの答えです)


ビンテージマーチンがあまりにもすごいので、個人制作家や小規模メーカーでもビンテージマーチンのコピーをメインにやっている人がたくさんいますね。

ジュリアスボージャスやメリル ボジョア 日本だと塩崎さんが有名です。

コリングスやサンタクルーズといった超高級メーカももとはビンテージマーチンコピーのブランドです。

(もちろん各社特有のアイディアがありますが。)




個人制作家の頂点の一人に ジョングレーベンがいます。押尾コータローのギターを作っている人ですね。


そのグレーベンさんも「1930年と38年のマーチンD45の音にとりつかれて それを目指してやっている」とインタビューでいっていました。





とくに戦前(プリウォー)マーチンは音も値段もすごいです。



これは、1938年のD28ですが 1100万です。

東京のブルージーにあったものです。

でも、その後再度ブルージーにお邪魔した時にお聞きしたところ、けっこう早いうちに売れてしまったとの事です。





ここまで高額でなくても、やはりビンテージはかなり高額で一般人には手が出ません。

それに単純に本数が限られていますので、欲しくても手に入らないモデルもたくさんあります。

もっといえば、状態が良いものを探そうと思うともっともっと希少になります。。



それで、それを本家マーチンコピーした「ビンテージシリーズ」が人気があるのです。


では、ビンテージシリーズで特におすすめなのは何でしょうか??

その点を前日新岡さんにかなり詳しく聞きました。





ここで大切なのは 究極のアコースティックギターといわれるビンテージマーチンを「どこまで再現するか」という事です。


デザインはもちろんの事、音を形成する ギター自体の設計 材料 製法 などをどこまで再現するかということになります。


そうすると例えば OOO28EC や OM28V や HD28V などはどうでしょうか?


これらは良いギターである事に疑いの余地はありません。

3本ともマーチンを代表する素晴らしい機種です。



しかし、当時の製法や材料を完全に再現しているわけではないのです。


ものすごく悪い表現になってしまいますが、中途半端なコピーになってしまうという事です。


そうすると値段との兼ね合いどこまでちゃんとコピーするかということになるわけです。



(ここからの部分で確実に抑えておきたいのは調整です。マーチンは100年使えるギターを掲げていますので、ボディーが膨らまないようにする為に、ネックが起きてくるものが多いです。

ギターは壊れませんが、出音を比較するとネック起きしたギターは、ネックアングルが正常なギターと勝負になりません。

ここでは全てネックアングルが正常でちゃんと調整された状態での音の勝負という事で書いていきたいと思います。)





先ほどのモデル達から、グレードがあがると「マーキス」というモデルがあります。

OM28マーキス D28マーキスなどです。

これだと材料が トップが「シトカ」→「アディロン」になります。

当時実際に 使っていた材料ですね。




更にグレードがあがるとGE (ゴールデンエラ)になります。

OM28GE  D28GE などです。

GE になると材料も造りもかなり似てきます。

すごい音ですが、でも完全再現まではいきません。



現在 世界一のマーチン社が自らの技術の術を全て用いて ビンテージを完全再現したモデルがあります。


それは 「オーセンティック」という名前がつくシリーズです。

当時の製法、材をこれ以上ないくらい再現したモデルです。

マーチンミュージアムにある個体を細部まで採寸し、製法も当時の製法で作ったのです

オーセンティック=本物 という意味ですね。

まさにマーチン社自身が 「本物」のビンテージと太鼓判を押すモデルです。






新岡さんがいわれていた事ですが、「ビンテージシリーズ」の音には魔力があり、一度手を出した人は結局最高峰(オーセンティック)まで上り詰めたくなる衝動に駆られるのです。




それもそのはずです。究極があってそれをコピーしようとしているのですから、中途半端なコピーでは満足できなくなるのです。。


もし低いモデルから高いモデルへ買い替えとなると、その度に数万から数十万損していきます。特に新品で買うと買い替えはかなり損しますね。




そうなるなら最初からオーセンティックを買った方が絶対よいと断言しておられました。
そのほうが結局は安くすむからです。

また、ビンテージシリーズを何本か買うよりは、一本究極を買ったほうがよいともいわれていました。


私もそう思いました。




仮に、、もし弾き比べてオーセンティックより下のモデルの方が音が良いと思われた方は、多分調整の差が大きいと思います。


今回 店頭で弾き比べましたが、やはりオーセンティックが究極だと思います。ビンテージ系の音に寄せるという意味では圧倒的な差です。


(もちろん予算との兼ね合いもあります。誰もが買えるギターではありません。

このままいくと誤解を招きそうですが、通常のビンテージシリーズも本当に良いギターです。予算に応じて満足する事もできますね。

またオーセンティックのエボニーロッドやニカワはいくらかコンディションを保つのに努力が要りますので、それも検討材料の一つにはなるでしょうか。



でも音にこだわって選ぶとしたら、もしオーセンティック以下のモデルを買うと、この系統の音で常に「もっと上がある。もっと究極のコピーがある」という誘惑に駆られる事を覚悟しなければなりません。




それがいやであれば、マーチンの別系統のモデルがおすすめです。この記事の最後のほうでおすすめモデルについては書かせていただきますね。)


今回オーセンティックを何本か弾かせていただきました。




ガラスケースの中から取り出してもらうのです。僕も大人になったなあって思います笑


まずは、MARTIN OM28 1931 オーセンティックです。




シンプルながら、醸し出す高級感がすごいですね。。





サイドバックはマダガスカルローズです。

現在、ブラジリアンはできないので、これが当時に近づける現状の最高の選択肢です。
(カスタムでできなくはないそうですが800万は覚悟との事です。)


マダガスカルはブラジリアンの苗木をマダガスカルに植えたので、事実上は同じ木です。




トップは当時と同じアディロンダックスプルースです。




2015年以降のオーセンティックにはVTS(ビンテージトーンシステム)という技術が使われるようになりました。


見た目では分かりませんが、細胞レベルで70年80年経過したビンテージの木材を再現するのです。。

これが本当にすごいんです。

ビンテージマーチンの音が本当にするんです。。ビンテージの音抜けです。




VTS以前のオーセンティックは
「当時の新品はこんな音がしてたのでしょう」とか
「これから弾き込んで究極のビンテージになります」

といった説明書きでしたが、なんと新品でビンテージの木材まで再現するのです。


時間をお金で買うというわけですが、これはちょっとすごすぎますね。


サイドもマダガスカル。。




当時のモデルにロゴが無かったのでこのモデルもありません。

デザインも完全再現です。。





 新岡さんにして「新品のすべてのギターで生音はこれが最高峰」といわしめた音です。

次元が違いすぎて、こういうギターを弾くと他の高級ブランドまでかすんでしまう気がします。


(もっというと、通常にラインナップしてるマーチンの中でという枠組みになると思います。マーチンにはカスタムショップ製の一本ものがありますね。
この28オーセンティックもすごいですが、45番代で同じ仕様で作るとさらに材料グレードが上がります。マーチンはグレードが8段階ありオーセンティック28クラスだと5〜6と言われていますね。(通常の例えばHD28V などは3〜4と言われています)
これをマスターグレードの7〜8で作るのが本当の究極ですね。)

お値段もすごいです。新品だとこれですが、開店セールでこれでも安いくらいです。





マーチンのすごさのはなしになりますが、マーチンは他のメーカーより値段が比較的高い事が多いので、過小評価される事があるかもしれません。。



でもこれは比較の仕方のはなしで、
・「値段」をそろえて比べるか
・「仕様」をそろえて比べるか      という事だと思います。



「値段」をそろえてるとどうでしょうか?

たとえば同じ「30万」のギターということで値段をそろえて弾き比べてみると、他のブランドの方が良いギターな気がするかもしれません。


でも「値段」を無視して ギター自体の「仕様」をそろえるとマーチンのすごさが分かります。

同じサイズ 同じ材料といったように「仕様」そろえて 音を比べるとやはりマーチンの方がすごいんです。

たとえば スプルーストップ インディアンローズのOMはいろんなメーカが作っています。同じ仕様で比べてみるとどうでしょう。

値段はマーチンがかなり高いですが、音で勝負するとやはりマーチンなんです。。


あえてここで一番標準とも言えるom28v の動画ですがいかがでしょうか、。







ノーマルのシトカローズですが、いいですね。


やはり本家はいいです。


これはオーセンティックも然りです。他のメーカーのアディロンマダガスカルのビンテージコピーも悪くないですが、マーチンの完成度はピカイチです。


これはぜひ試していただきたいギターです。。





ドレッドも試しました。

D28 1941 オーセンティックです。


トップはVTS のアディロンダック。。


サイドバックはマダガスカルローズです。







これはすごいです。今まで弾いたギターの中で最も箱なりが大きいかも、、。

ドレッド+アディロン マダガスカル で低音の厚みが信じられないほどあります。

まさにピアノの低音です。ストロークや叩き系にはかなり良いと思います。


しかもVTS で音抜けもすごいです。。これも100万に迫る値段ですが、それに見合った音です。


試奏中の私です。





良い音すぎて 恍惚の表情になっています。

ちなみにこれはオーセンティック1941でしたが、1937というモデルもあります。

1937だとブレーシングがフォーワードシフトになるので、もっと低音よりのギターでしょう。。

1941でも信じられないくらいの低音の厚みですが、、。





次にいきましょう。。





マーチンのビンテージギターで最も有名なのモノの一つは、エリッククラプトンが1992年のアンプラグドで使ったギターです。




このアルバム自体、世界一有名なアコギの名盤といってもよいくらいですね。。




抱えているのは1939 年製のOOO-42 です。


このギターをマイク取りでしたライブアルバムですが、本当にすばらしい音です。。


このライブで有名になったビックビルブルンジーの Hey Hey です。

日本語だと「ねえ ねえ」でしょうか笑








すごい音です。


ごく最近知ったのですが、CD や ビデオにもなっていない、ライブだけの曲もあります。

後にグラミー賞も取るクラプトン名曲「マイファーザーズアイズ」のアンプラグド版です。




これもすごい音。。

1939の000-42のオリジナルは信じられない値段がすると思います。。






最近わたしが大好きなギタリスト小倉博和さんがオリジナルを購入されたようです。




すごい。。



このギターを用いたアルバムも製作中との事で楽しみで仕方がありません。。


(発売が決まりましたね。楽しみです。こちらをクリック

000-42 1939 はビンテージマーチンの中でもとりわけ昏睡のギターです。






マーチンの現行のクラプトンモデルはこのギターをまねようとしたモデルですね。

OOO28EC や OOO42EC 等です。


でも、やはり最高峰のコピーはこちらです。



OOO42 1939 オーセンティックです。



トップはVTS のアディロンです。

42になると材のグレードも装飾もより豪華になります。





サイドバックはマダガスカルです。。






こんなに低音の厚みがすごいOOOは初めてです。


ドレッドやOMより 弦長が短いので高音の太さや音の揺れがすごすぎます。

コーラス感がすごいのです。。

クラプトン風のソロを取っても気持ちよかったですね。。



180万越えのギターですが、オリジナルが1000万近くになってきていると思いますので、それを考えたら安いのかも笑




ちなみに、オーセンティックからは少しずれますが、クラプトンモデルは現在までに13種類でているようです。

アンプラグトの1939マーチンのコピーではないですが、現代的な造りで最近登場したクラプトンモデルがあります。

良い流れなので紹介いたしましょう。

今回最高値のギターです。

OOO-45 ECJMです。

日本限定モデルで、15本限定だそうです。



さすがにこのモデルは店員さんも出すのに緊張していました笑






トップはVTSアディロン、、45グレードですね。。



サドルがロングサドルではありません。完全なビンテージコピーというわけではないのですね。




少し見にくいですが、15本のうちの10本目だそうです。

クラプトンとCF MARTINのサインが入っていますね。



バックは何でしょうか??








おお!3ピースです! しかも流線型。。


真ん中がブラジリアンローズでそれをマダガスカルでサンドイッチしています。。



45の縦ロゴですね。



装飾もすごいですね。貝をふんだんに使っています。



貝でクラプトンのサイン入りです。


音ですが、完全にビンテージの音という感じではなく、むしろ今風のマーチンとビンテージの音がまざった感じがしました。

3ピースなので高音がより強調された感じです。音も直線的でなく広がるイメージです。


試奏している私です。





ジャケットを脱いでいるのは、ジャケットのボタンでも傷つけるのが怖いからです。

すごい音圧で、凄まじい音なのですが、今までに無い感じの音色、バランスで何度か聞いて音を確かめていました。


個人的にはかなりモダンな音で、なんか新進気鋭の制作家のギターみたいな感じがしました。もちろんマーチンの音なのですが。

うまく言葉に表せなくて、すみません。
よければ、皆さんもお気軽に弾いてみてください笑



オーセンティックに戻りますが、これもかなり面白い音でしたね。



OOO28K オーセンティック1921 です。

1921年なのでおなじOOOでも サイズがまだ小さいです。オールコアのすごいモデルです。

レスポンスがすごいギターで、こんなギターを暖炉の前で眠る前に弾きたいものです。



ここまで超高価格帯のぎたーでした。やはりビンテージシリーズの音に魅力を感じるなら、究極を再現したオーセンティックが別次元です。

他のモデルがかすむくらいです。。


でもやはり、一般人にはここまでは手は出せないですよね。




自分の予算の範囲で「ビンテージシリーズ」のモデルを買うのも悪くはないと思います。
・OM28V とか 
・HD28V とか 
・00028EC とか。


オーセンティックと比べて、、というだけで、やはりマーチンの音、とくにハーモニーと倍音はすごいですよ。


でもそれぞれ

・OM28 1931 オーセンティック  
・D28 1941オーセンティック  
・OOO-42 1939 オーセンティック 


が最高峰のコピーですね。欲しくなるので、比べない為にもそれらのモデルは弾かない方が満足できるかもですね笑


オーセンティックは確かに高いです。でも、オリジナルのビンテージの高騰やコンディションの不安を考えると、新品でしかもVTS加工がしてあるオーセンティックは、かなり良い選択肢なのかも知れません。

それこそOOO-42 の1939のオリジナルなんて、欲しくても普通はかえません。

ビンテージの音に魅力を感じるならぜひオーセンティックを弾いてみていただきたいです。


ちなみに現在のラインナップには無い、過去のシグネーチャーモデルは以外と穴場です。

オーセンティックが究極なのには変わりありませんが、例えばこの辺はかなり良いと思います。



これは OM カッタウェイのローレンスジューバーモデルです。

トップはアディロン、



サイドバックはマホです。ちなみに 普通のローズやマダガスカル、コアのモデルもあります。


これはかなり良いと思います。



昔新岡さんのところにあった、JEFF DANIELS モデルもすごかったです。

これもアディロントップ マダガスカルバックです。




トップがサンバーストです。

これまた昔は、ナチュラル塗装しか考えられませんでしたが、サンバーストがなんてかっこいいんだろうと思ってしまう今日この頃です。





二本とも、現在は中古のみですが、30〜50くらいが相場だと思います。

新岡さん曰く、「VTSがでるまでは これが最高峰だった」との事です。



マーチンは限定でシグネーチャーやカスタムモデルをよく出しますので、そのあたりはなかなか穴場ですね。

オーセンティックはマーチンの中でも少数のエリート集団「カスタムショップ」が製作しています。

オーセンティックまで出せなくても カスタムモデルや一部のシグネーチャーはカスタムショップが作ります。製作技術がかなり高いので、おすすめです。

カスタムが本来のマーチンの音だという方もいますね。




さてさて


もし、ビンテージシリーズにこだわりが無ければ、もっと低価格帯でかなり良い音がするモデルもあります。

新岡さんにもお勧めされましたが、私も実際に弾いて これはなかなか良い音だと思いました。

一つは 
OOO16-GT です。



GTはグロストップの略です。トップだけ艶あり サイドバックはつや消しなのです。


個人的にトップ艶ありでサイドバックつや消しは 新品時ではかなり鳴る印象です。

しかもトップが艶ありなので 弦の艶も出ます。

テイラーの400番台しかり、ブリードラブのオレゴンシリーズしかり。



このOOO16は ミュージシャンの間でも人気が高いようです。


店頭で18万前後でしょうか。





質感はかなり高級感がありますよ。

オール単板でトップはシトカスプルース


サイドバックはマホガニーです。





弾いていただくと分かりますが、これで十分すぎる音がでます。

他のメーカにはなかなか出せない、マーチンの倍音やハーモニーもしっかりあります。




しかも000なのですが、実際にはOM のスケールがあるのがポイントですね。


ストロークもソロもいけます。 変則チューニングもばっちりです。



予算が限られているなら、コンディションの悪いビンテージシリーズを買うより、これを買った方がよいです。


まず1本マーチンという人にも間違いありません。

指板とブリッジがエボニーではなく人工素材ですが、ぱっと見も分からず、音もほとんど変わりません。

しかもエボニーより耐久性があるのです。




このシリーズはネックもレーザーで切っているようです。

ボディーとネックの接着のロスがほとんどないので、ギター全体が本当に響きます。

昔ながらの製法、音とは違う路線ですが、これはかなり良い音ですね。


音はこれが参考になります。





モデル自体はOMC 16GT というものですが、OOO16も弦長はOM なので カッタウェイ以外は全く同じ仕様です。


弾いているのは2012年のカナダのフィンガーピッキングチャンピオンの dylan ryche ですね。


ほぼマイク取りと思われますが、すばらしい音です。

この曲は6弦をBまでおとしていますが、はりのあるすばらしい音です。



この00016GT の造りはかなりおすすめです。




ちなみに、これとほぼ同じ仕様なのが、パフォーミングアーティストシリーズの4番台です。

エレアコシリーズですね。カッタウェイとピックアップが付きます。

その分少し値段が上がって、大体20万前後のクラスです。



型番でいうと、GPCPA4  OMCPA4 などです。


これはOMCPA4です。



塗装、材料、設計ほぼほぼOOO16GT と同じです。ピックアップが付きますね。


音もやはりめちゃくちゃ良いです。

写真から分かりますが質感も良いですね。

もっと低音を出そうと思えばサイドバックがローズのモデルもあります。



GPCPA になると、もっと箱なりと低音がでます。OMCPA だと 音の芯が太くレスポンスが良いです。

バランス的にはOMだとローズが良いですね。






ちなみにこの系で個人的に一番好きなのは GPCPA4 のローズです。



これがGPサイズです。

テイラーみたいですね。


でもまーちんです。



トップは艶あり


バックはつや消しです。




これは、予算20万くらいの人には絶対に試してもらいたいですね。

オール単板のシトカローズで、音圧もすごいです。低音が厚く、見た目の質感もすばらしいです。

何よりマーチンの倍音とコードのとけ込みがあります。


世界一のブランドのニューサイズですが、すばらしいバランスです。



値段が先行して、安いからだめというわけではないのですね。

ビンテージをコピーした音にも魅力がありますが、最新の設計と技術で作られるマーチンも比較的安価ながらすばらしい音がします。

OOO16 GT や PA4 シリーズはぜひ試してみてください。




いかがだったでしょうか?


わたしはオープンしてから1週間の間に4回もお邪魔してしまいました。


それもあって、クロサワ楽器名古屋店アコギのフロア長の方と大変仲良くなりました。



東京の本店のフロア長から、自ら希望して名古屋に転勤してこられたとの事ですが、知識も豊富で大変勉強になりました。

アコギ業界のはなしや、マーチンの裏話、東京にいた時にお見せにきた芸能人のはなしなど、楽しかったですね。


高いギターもいっぱい弾かせていただいてありがとうございました。





ぜひ お近くの方はいかれてみてはいかがでしょうか?

おすすめのモデルや オーセンティックは一度弾いてみてもらいたいですね。


(現在 在庫しているギターは  こちらから



(このページに対するご感想やアコースティックギターそのものやアコギ音楽等についてのご質問、ご相談等有れば こちらまで 

最近毎日のようにたくさんのご質問やご感想をいただいています。ありがとうございます。

忙しいと返信に時間がかかってしまいますが、誠実なご質問にたいしては私に分かる範囲の事であれば喜んでお答えいたします。


また、愛知県尾張地域周辺の方で ギターレッスンにご興味が有る方のレッスンも随時受け付けております。

私個人のレッスンは こちらのページ

江南市のスタジオエムでのレッスンは  こちらのページ


をご参照ください。)










1 件のコメント:

  1. niwaさん

    いつも楽しくブログを拝見しております。
    本日の夜に、studio MにFurchのメンテナンスに伺ったぴかりんと申します。
    今回のブログの内容も"マニアック過ぎやしないか?"と最初は思ったものの、いやいやどうして、奥が深くて引きずり込まれてしまいました。次に買うギターをFurch OM25かMartin OM28にするか迷っている私には刺激が強過ぎる内容です(笑)。でも私は凝り性なので、こんな内容のブログは大歓迎です!
    ブログの更新もお仕事も頑張ってください。

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