さてそんな中、エアーズ事務所から大量入荷の知らせをお聞きしまして、先日事務所にお邪魔してまいりました。
この記事ではその中からいくつかのモデルをレポートいたします!
定番になりつつある25周年モデルや
ブログ読者の方がご家族と一緒にこだわりに拘ってオーダーされたギターも登場いたします。
エアーズは最近では入荷しても、すぐに出荷され予約された方や店舗に発送され、在庫希少の状態が続いているようです。
デジマートやJGUITARでも新品在庫を見つけるのが困難になってきていますね。
(最新のエアーズはオーバートーンシステムと、日本人職人のフレット仕上げもあり、さらに音質に磨きがかかっているように思います。エアーズの音が認知されてきたのも要因かもしれません)
複数のエアーズギターを比べられる機会は貴重ですね。ありがとうございます。
では一本目です!
SJ-07C 1996 SITKA JPカスタム です。
昨年の秋頃より登場した1996モデルです。1996年はエアーズの創業年ですね。
創業25周年を記念して発売されたモデルです。
基本的な仕様はシンプルですね〜。
サイドバックはインディアンローズウッドですね。もちろん単板です。
小さい順に、OM A SJと3サイズ出ています。
デザインもシンプルに統一されています。
今回、エアーズ一番人気のあるSJサイズの25周年モデルが登場しました。
シンプルなデザインです。
96モデルは、動画撮影で、全モデルチェックさせていただきました。
この写真の個体も演奏させていただきました。
ぜひイヤホンかヘッドホンで大きめの音量で聴いてみてください。
25周年モデルの最大の魅力は、やはり圧倒的なコスパの高さですね。。
OTS搭載のこの鈴なり感、コードの美しさは魅力的です。
SJはやはり音量がかなり豊かです。
もちろんバランスの良さが魅力ですね。
Aもかなりバランスが良いです。SJの方がさらに低音寄りになりますね。深い低音がでます。
変則チューニングを使ったり、カポを多用されるスタイルの方には特にお勧めできます。
レギュラーチューニングがメインで、トミーエマニュエルなどがお好きな方はOMがぴったりだと思います。
でも倍音が入っていると、一般的に比較的高音が埋れがちなSJでも、かなり高い周波数の音が出ます。それで、高音不足をあまり感じません。
そのままの深い低音もありながらこの高音が出ると、、かなり使えるギターになると思います。
この種の音色が出るギターで、20万円代前半はなかなかないと思います。。
マーチンなら最低40番代ですね。。
(余談ですが、
以前のインタビューで愛媛のギター製作家 シーガルの塩崎さんが言われていた事ですが、、マーチン の40番代のような倍音が入ったギターは世界的にもほとんどないようにもいます。。
これはかなり有名なルシアー物でも、同じです。私の知る限り、この種の倍音が入ったギターは両手ほどもないと思います。。
ちなみにバイオリンのストラトバリウスやピアノのスタインウェイなどにもこの種の上方向の倍音が豊かにありますね。単音でもコードのような美しさがあります。
一度この倍音の魅力に気づきますと、他に戻れない怖さもあります。
クラシックギターではある製作家「F」ギターにこの倍音がありました。
余談の余談ですが、
福山雅治さんがオリジナルのOM45 と D45を購入されたことが最近話題になりました。
豊かな倍音のあるギターです。
その福山さんがその製作家「F」さんのクラシックギターを購入されたそうです。。
おそらく福山さんは倍音入りのギターの魅力を聞き分けておられるのだと思います。。)
それでこの倍音が入ったギターが、この24万という価格で手に入るのもすごいことだと思います。
この写真のギターを購入された方からメールをいただきました。
96モデルですが、メインギターはもちろん、セカンドギターとしてもとてもお勧めできます。
すでに高いギターはお持ちでも、倍音入りのギターは少ないですので、手軽に購入できるOTSとしてお勧めきます。
フレットにも文字通り磨きがかかって、弾きやすさもバッチリです。
最近ではなかなか店頭に並ばないのですが、、一度この音を体験してみていただきたいですね。今までのレパートリーやコードが格別に美しくなります。
浜松に近い方は、レッスンの合間に試奏していただくこともできると思います。
ちなみに、2本目の方ですと、シダートップを選ばれる方も多いようです。
すでにスプルースのギターをお持ちの方が多いですので、セカンドギターにはシダートップを選ばれる方も少なくありません。トップが変わるとかなり音も変わります。
以前に弾かせていただいた、シダーとスプルースの比較動画です。
シダーは柔らかくて癒し系ですね!軽く弾いても音量が出ます。
クラシックギターの甘い響きがお好きな方にもお勧めできます。
一方、スプルースはタイトな響きで、線が太いです。
良いアコースティックギターを初めて購入されるならスプルースがお勧めですね。やはり王道です。
この25周年モデルはギターを始めた方や数年ぶり、数十年ぶりにギターを再開された方が、購入されることもありました。
音が良い、また弾きやすいというのはギターを続ける上でモチベーションになりますね。
一生懸命練習しても、音が悪かったり弾くのが大変だと、挫折してしまうかもしれません。
いずれにしろ、ギターを始めたばかりの方にしろ、すでに良いギターをたくさんお持ちの方にしろ、この25周年モデルはとてもお勧めできます。
最近は在庫希少が続いていますが、入荷のたびに1、2本は確保できると思います。
興味のある方はメールくださいませ〜
エアーズ25周年モデルについての質問、相談はこちらをクリック
さて、96モデルでも一般的には十分ですが、せっかく購入するならオーダーで見た目も音ももっと自分好みにしたいと思われる方も少なくないと思います。
いつかは自分のギターをフルオーダーするのが夢、という方もおられるでしょう。
とりわけ、マーチンやテイラーなどの大手メーカーに比べて、エアーズはフルオーダーも価格設定が良心的だと思います。
ブログ読者の方からもエアーズのオーダーの依頼を定期的にいただきます。
今回その中の一本が到着いたしました!
そちらもレポートいたしましょう。
それがこちら
OM09A-C
です!
早速、木材をチェックいたしましょう!
トップはベイクドアディロンダックスプルースです。
独特の焼けた色合いです。存在感がありますね。
すでにエアーズファンにはおなじみの素材ですね。
トップ材の最高峰として有名なアディロンですが、さらにビンテージの音が出るようにエージングされた木材です。
アップで見るとさらに深みのあるいい色ですね。
こちらもかなり数が少なくなっていると聞きました。
サイドバックにいきましょう。この木目はすごいです。。
低音もかなり重厚です。
なんというか、、音が濃密なのです。
こちらも動画があります!
先ほどの25周年モデルと同じ環境での試奏動画です。
音の厚みや濃厚さが伝わるでしょうか??
トップのベイクドアディロンの抜けの良さもとても良いですね。新品のギターなのに、トップ全体がとてもよく振動している感じがします。
この重厚さに、倍音で高音側の美しい鈴なりでメロディーも歌うのです。
ちなみにこのギターはデザインにもとても拘っていまして、各所に5Aコアを使っています。
この存在感はすごいです。。
バインディング、、
そしてトップコンター(ベベル)です。
今回愛知県のUさんがこのギターをオーダーしてくださいました。
そしてUさんとともに、ご家族も、デザインや、材の選定も相談して決めてくださったとのことです。仲睦まじいご家族ですね。
ご家族も一緒に到着を大変楽しみにしてくださいました。
今回、コロナの影響もあり、、通常より納期が伸びてしまい私も心苦しかったのですが、、先日ようやくお手元に届けることができました。。
到着後いただいたメールです。
昨夜、妻が仕事から帰って来たところで早速開封式を行いました。
家族の一番最初の反応は「きれ~い」でした。
僕も思っていた以上に綺麗な仕上がりだと思いました。
特に下の娘がボディートップ、ボディーバック、バインディングの木目がめちゃくちゃ綺麗と言っていました。
最高ですね。
今日は仕事がお休みだったので1時間くらいギターを弾いていました。
まずサイズのわりに音が出てくることにビックリしました。
大きな音が出ているというよりかは音のバランスがいいので鳴っているという感じがします。
ギターのおいしい音域が出てくるような。
「オーバートーンシステム」これもいいですね。
余韻がたまりません。
弾いててめちゃくちゃ気持ちがいいです。
アコギを弾いていてこんなに気持ちがいいのは初めてです。
まだまだ弦鳴りの方が強いのでこれからがんがん弾いていけばもっともっといい音が出てきそうで楽しみです。
そしてフレットですがこんなに弾きやすいギター初めてです。
1時間くらいしか引いてませんがもう何年も弾いてきたかのように手になじんでくれます。
かなり細かい調整をしていただけたのですね。完璧です。
これから先もっともっと練習してうまくなっていくのと一緒にギターも育っていってくれるのがとても楽しみです。
本当にありがとうございました。
また、質問がありましたらメールさせていただきます。愛知県 U
本当に嬉しいメールですね。。ご家族の宝物になることを祈っています。
やはり、せっかく購入ならオーダーするのもお勧めです。
世界に一本だけの自分だけのギターになりますね。
フルオーダーでもシンプルなモデルなら30万円代でも可能です。
拘りたいところだけ、アップチャージしてこだわるのも良いですね。無駄なくアップグレードできます。
特にベイクドアディロンはお勧めです。
オーダーも引き続き受け付けています。
すでにご存知の方も多いと思いますが、コロナによる自粛の影響もあり世界的にギターの人気が高まっています。それで各メーカーが世界中で在庫の取り合いが続いています。
マーチンなどの大手メーカーでも入荷がだいぶ遅れているようです。
それに伴い、材料の不足や高騰も起きています。
ココボロはお勧めの一つだったのですが、現在エアーズではかなり入手困難になっているそうです。。
超重量級ならココボロがお勧めです。
ハカランダのような軽さもありつつ、深い低音も出すとなるとお勧めはマダガスカルローズウッドです。
マーチンがハカランダの代用材として使っていることで一躍有名になりました。
フォルヒ でも大人気の材料です。
最近マダガスカルローズのSJを弾きました。
これは圧巻のクオリティーでした。。。
https://sites.google.com/site/nacosticguitarschool/
教室ブログ(ギター、機材レポート):http://acouguist.blogspot.com
キューズランドミュージックスクール講師ページ:
http://www.qsland.jp/school/guitar/index.html#private_agfinger
いつも楽しく拝見させて頂いています。
返信削除https://www.youtube.com/watch?v=3B5E-OCgvP8
こちらの動画の曲名等を教えて頂けないでしょうか?