2023年2月20日月曜日

・究極のアコギの話〜その6 NGC (Nashville Guitar Company)

王道のマーチンサウンドを追求するメーカは数しれません。

無類のマーチンファンでもある私ですが、その中で本家を超えると感じるほど、

素晴らしいギターがあります。


それがこちらです。NGC  (Nashville Guitar Company) です。


こちらはOM-42タイプ(2000年)


(クリックしていただくと、高解像度でご覧いただけます。)

こちらはOM-28タイプ(2004年)



こちらはDのハカランダ(1994)です。





ブルーブラスの本場、ナッシュビルの製作家 マーティーランハムさん製作のギターです。

押尾コータローさんが使用されていたことでも一時期話題になりました。


本場ナッシュビルでは1930年台の本物のビンテージマーチンを使用するギタリストが多々おられます。

それでビンテージギターを扱うショップや、リペアマン、製作家も多いのです。


その中で特に有名なショップに グルーンギターズがあります。

グレーベンさんも在籍していたことで有名です。

このマーティーさんもグレーベンさんと同時期リペアをされていた方です。


こちらは以前在庫してた、グレーベンの押尾さんモデルです。


やはり本物の作りを熟知している方のギターはすごいです。グレーベンさんはマーチンよりさらに甘い音作りをされている傾向を感じます。


このNGCはマーチンを知り尽くした人が作った、でもさらにレスポンスやの次元が違うと感じるギターです。



私は最初マーティーさんのFacebookにアップされていたこの2本の動画を見て衝撃を受けました。


どちらもスマホ録音と思われますが、この音です。。


NGC OM (2001ごろのモデルのようです)



NGC OOO 12フレット



みなさまのご感想はいかがでしょうか。


動画でも、レスポンスもハーモニーも倍音も反応の細かさも全てが次元が違うように感じます。。





マーチンの本物のビンテージギターの良さは言うまでもありませんね。


こちらはOOO-45 の本物のビンテージです。



とあるブログ読者の方のご好意で、試奏させていただきました。

ギターがピアノよりもすごいと感じさせるモデルでした。


この時代のサウンドを目指してさまざまなビンテージコピーが作られています。

本家マーチンも1990年台後半からビンテージコピーシリーズを発表してきました。



NGCはマーチンを知り尽くした人が作る、さらに素材のグレードなどもあって、特にレスポンスが素晴らしいと感じるギターです。


こちらはNGC OM-42(2000)です。









40番台の装飾だけのギターはたくさんありますが、これは本当に40番台の音です。


この種の倍音を出せるブランドは私の知る限り、両手もないと思います。

グレーベンのごく一部のモデルにも含まれていますね。


やはり本物の設計を知っている人だけが、この音のレシピを知っているのだと思います。





そしてファクトリーでなかなか出せないのが、素材の質かもしれません。


特に大きな差を感じるのはネックのマホガニーのクオリティーです。





戦前のマーチンを思わせる、ネックの振動です。ネックを軽くタッピングするだけで、ギター全体が振動します。

音からしてホンジュラスか、キューバンマホガニーのように思います。


圧倒的な反応の速さは(レスポンス)はこのネックのグレードが大きいように感じます。

近年のマーチンでは100万越えのモデルでも、なかなかこのクラスのマホガニーは使えないのかもしれません。


トップはスプルース 

バックは インディアンローズです。






シンプルな素材ですが、きっと本物のビンテージを持っておられる方以外は、これまで弾いたどの高級マーチンよりも感動されると思います。



こちらはNGC OM ローズ(2004年)です。













素晴らしいギターです。


こちらはD(1994)です。

ドレッドですが、ギターが歌っています。

弾き手の感情がダイレクトに伝わるような楽器です。












日本ではOMはかなり少ないようです。Dタイプは押尾さんの影響もあってか、幾らか中古を見ます。以前サウンドメッセにも出店されていました。


マーチン系でブランドにこだわらず、最高の音が欲しいという方には本気でおすすめのギターでした。





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