2023年2月20日月曜日

・究極のアコギの話〜その6 NGC (Nashvill Guitar Company) 本家マーチンを超える究極のマーチンサウンドかもしれません。

みなさま大変ご無沙汰しております!


今回は大変久しぶりの「究極のアコギの話」です。

これまでこの究極のアコギの話ではハカランダのグレーベンギターや戦前のマーチンに関するレポートをお伝えしてまいりました。

究極のアコギの話〜ミュージアム級のマーチンビンテージの話はこちらをクリック)


今回個人的には一般的な良いギターのレベルを超える素晴らしいギターと思うブランドについて書いてみたいと思います。



王道のマーチンサウンドを追求するメーカは数しれません。

無類のマーチンファンでもあるワタクシですが、その中で本家を超える完成度を感じた素晴らしいギターがあります。


それがこちらです。NGC  (Nashvill Guitar Company) です。




(クリックしていただくと、高解像度でご覧いただけます。)

ブルーブラスの本場、ナッシュビルの製作家 マーティーランハムさん製作のギターです。

押尾コータローさんが使用されていたことでも話題になりました。


本場ナッシュビルでは1930年台の本物のビンテージマーチンを使用するギタリストが多々おられます。

それでビンテージギターを扱うショップや、リペアマン、製作家も多いのです。


その中で特に有名なショップに グルーンギターズがあります。

グレーベンさんも在籍していたことで有名ですが、このマーティーさんもグレーベンさんと同時期リペアをされていた方です。


こちらは以前在庫してた、グレーベンの押尾さんモデルです。


やはり本物の作りを熟知している方のギターはすごいです。グレーベンさんはマーチンよりさらに甘い音作りをされている傾向を感じます。


このNGCはマーチンを知り尽くした人が作った、究極のマーチンという感じです。



私は最初マーティーさんのFacebookにアップされていたこの2本の動画を見て衝撃を受けました。


どちらもスマホ録音と思われますが、この音です。。


NGC OM (2001ごろのモデルのようです)



NGC OOO 12フレット



みなさまのご感想はいかがでしょうか。


動画でも、レスポンスもハーモニーも倍音も反応の細かさも全てが次元が違うように感じます。。



マーチンの本物のビンテージギターの良さは言うまでもありませんね。

私がこれまで弾いたギターの中で最も感動したギターは戦前の40番台のギターです。


こちらはOOO-45 の本物のビンテージです。



とあるブログ読者の方のご好意で、試奏させていただきました。

ギターがピアノよりもすごいと感じさせるモデルでした。



戦前に作られたマーチンの音には目を見張るものがありますね。


この時代のサウンドを目指してさまざまなビンテージコピーが作られています。

本家マーチンも1990年台後半からビンテージコピーシリーズを発表してきました。


でも細かいボイシングがやはりファクトリーメイドだと幾らか限界があるかもしれません。カスタムショップ製のオーセンティックシリーズもかなり良いのですが、ビンテージを凌駕するとまではいきません。


NGCはマーチンを知り尽くした人が作る、マーチンを超えたサウンドを感じます。


こちらはNGC OM-42(2000)です。




NGCのマーティーさんはマーチンのビンテージシリーズの設計図を。。という噂を聞いたことがあります。でも試奏するとそれも頷けます。

設計の傾向がこんなにもかというほど似ています。

しかもマーチン40番台の構造的な倍音があるのです。






40番台の装飾だけのギターはたくさんありますが、これは本当に40番台の音です。


この種の倍音を出せるブランドは私の知る限り、両手もないと思います。

グレーベンのごく一部のモデルにも含まれていますね。


やはり本物の設計を知っている人だけが、この音のレシピを知っているのだと思います。

近年製の000-42 や OM-42 と次元の違う音です。




そしてファクトリーでなかなか出せないのが、素材の質かもしれません。


特に大きな差を感じるのはネックのマホガニーのクオリティーです。





戦前のマーチンを思わせる、ネックの振動です。ネックを軽くタッピングするだけで、ギター全体が振動します。

音からしてホンジュラスか、キューバンマホガニーのように思います。


圧倒的な反応の速さは(レスポンス)はこのネックのグレードが大きいように感じます。

近年のマーチンでは100万越えのモデルでも、なかなかこのクラスのマホガニーは使えないのかもしれません。


トップはスプルース 

バックは インディアンローズです。






シンプルな素材ですが、きっと本物のビンテージを持っておられる方以外は、これまで弾いたどの高級マーチンよりも感動されると思います。



NGCですが、これまでに個人の方が所有されている、OM-28タイプの ハカランダとローズも試奏させていただきました。

こちらも28の設計でしたが、素晴らしい音色でした。


日本ではOMはかなり少ないようです。Dタイプは押尾さんの影響もあってか、幾らか中古を見ます。以前サウンドメッセにも出店されていました。









マーチン系でブランドにこだわらず、最高の音が欲しいという方には本気でおすすめいたします。

やはりおすすめはOMです。本当にこれ一本でなんでも弾けると思います。



この記事でも紹介したOM-42(2000)モデルの動画を撮ってみました!

コンデンサーマイク一本をヤマハのウェブミキサーに繋いでいます。ピックアップからの音は出力していません。


このサウンドいかがでしょうか??





このギター私の教室の在庫品です。

下記のページにギターの詳細をアップしています。

まちかどアコギ研究室〜エッセイのページ

どんな音か体感してみたいという方は、ぜひお立ち寄りくださいませ。

茨城県日立市ですが、都内から常磐線特急で1時間半くらいです!




さて本当にノロノロなブログ更新ですが、ネタは溜まっております。

今月(2023年2月)は浜松に行ってまいりました。


エアーズ事務所にも久しぶりに訪問いたしました。

最新のOTS3.0 も試奏いたしました。



浜松訪問記を兼ねたOTS3.0試奏レポートも予定しております。OTS3.0のオーダーのご相談も引き続きお受けしております。


エアーズのオーダーに関するご質問ご相談はこちらをクリック


茨城県教室でも直接のレッスンのほか、オンラインレッスンも継続しておこなっております。

オンラインでも良い音でお届けできるように頑張っています。




そして久しぶりの里親募集の記事も近日公開予定です。




また時々覗いていただければ幸いです!


のこのこギター教室
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