みなさま大変ご無沙汰しております!
今回は大変久しぶりの「究極のアコギの話」です。
これまでこの究極のアコギの話ではハカランダのグレーベンギターや戦前のマーチンに関するレポートをお伝えしてまいりました。
(究極のアコギの話〜ミュージアム級のマーチンビンテージの話はこちらをクリック)
今回個人的には一般的な良いギターのレベルを超える素晴らしいギターと思うブランドについて書いてみたいと思います。
王道のマーチンサウンドを追求するメーカは数しれません。
無類のマーチンファンでもあるワタクシですが、その中で本家を超える完成度を感じた素晴らしいギターがあります。
それがこちらです。NGC (Nashvill Guitar Company) です。
ブルーブラスの本場、ナッシュビルの製作家 マーティーランハムさん製作のギターです。
押尾コータローさんが使用されていたことでも話題になりました。
本場ナッシュビルでは1930年台の本物のビンテージマーチンを使用するギタリストが多々おられます。
それでビンテージギターを扱うショップや、リペアマン、製作家も多いのです。
その中で特に有名なショップに グルーンギターズがあります。
グレーベンさんも在籍していたことで有名ですが、このマーティーさんもグレーベンさんと同時期リペアをされていた方です。
こちらは以前在庫してた、グレーベンの押尾さんモデルです。
やはり本物の作りを熟知している方のギターはすごいです。グレーベンさんはマーチンよりさらに甘い音作りをされている傾向を感じます。
このNGCはマーチンを知り尽くした人が作った、究極のマーチンという感じです。
私は最初マーティーさんのFacebookにアップされていたこの2本の動画を見て衝撃を受けました。
どちらもスマホ録音と思われますが、この音です。。
NGC OM (2001ごろのモデルのようです)
NGC OOO 12フレット
みなさまのご感想はいかがでしょうか。
動画でも、レスポンスもハーモニーも倍音も反応の細かさも全てが次元が違うように感じます。。
マーチンの本物のビンテージギターの良さは言うまでもありませんね。
私がこれまで弾いたギターの中で最も感動したギターは戦前の40番台のギターです。
こちらはOOO-45 の本物のビンテージです。
ギターがピアノよりもすごいと感じさせるモデルでした。
戦前に作られたマーチンの音には目を見張るものがありますね。
この時代のサウンドを目指してさまざまなビンテージコピーが作られています。
本家マーチンも1990年台後半からビンテージコピーシリーズを発表してきました。
でも細かいボイシングがやはりファクトリーメイドだと幾らか限界があるかもしれません。カスタムショップ製のオーセンティックシリーズもかなり良いのですが、ビンテージを凌駕するとまではいきません。
NGCはマーチンを知り尽くした人が作る、マーチンを超えたサウンドを感じます。
こちらはNGC OM-42(2000)です。
NGCのマーティーさんはマーチンのビンテージシリーズの設計図を。。という噂を聞いたことがあります。でも試奏するとそれも頷けます。
設計の傾向がこんなにもかというほど似ています。
しかもマーチン40番台の構造的な倍音があるのです。
40番台の装飾だけのギターはたくさんありますが、これは本当に40番台の音です。
この種の倍音を出せるブランドは私の知る限り、両手もないと思います。
グレーベンのごく一部のモデルにも含まれていますね。
やはり本物の設計を知っている人だけが、この音のレシピを知っているのだと思います。
近年製の000-42 や OM-42 と次元の違う音です。
そしてファクトリーでなかなか出せないのが、素材の質かもしれません。
特に大きな差を感じるのはネックのマホガニーのクオリティーです。
戦前のマーチンを思わせる、ネックの振動です。ネックを軽くタッピングするだけで、ギター全体が振動します。
音からしてホンジュラスか、キューバンマホガニーのように思います。
圧倒的な反応の速さは(レスポンス)はこのネックのグレードが大きいように感じます。
近年のマーチンでは100万越えのモデルでも、なかなかこのクラスのマホガニーは使えないのかもしれません。
トップはスプルース
バックは インディアンローズです。
シンプルな素材ですが、きっと本物のビンテージを持っておられる方以外は、これまで弾いたどの高級マーチンよりも感動されると思います。
NGCですが、これまでに個人の方が所有されている、OM-28タイプの ハカランダとローズも試奏させていただきました。
こちらも28の設計でしたが、素晴らしい音色でした。
日本ではOMはかなり少ないようです。Dタイプは押尾さんの影響もあってか、幾らか中古を見ます。以前サウンドメッセにも出店されていました。
やはりおすすめはOMです。本当にこれ一本でなんでも弾けると思います。
この記事でも紹介したOM-42(2000)モデルの動画を撮ってみました!
コンデンサーマイク一本をヤマハのウェブミキサーに繋いでいます。ピックアップからの音は出力していません。
このサウンドいかがでしょうか??
このギター私の教室の在庫品です。
下記のページにギターの詳細をアップしています。
どんな音か体感してみたいという方は、ぜひお立ち寄りくださいませ。
茨城県日立市ですが、都内から常磐線特急で1時間半くらいです!
さて本当にノロノロなブログ更新ですが、ネタは溜まっております。
今月(2023年2月)は浜松に行ってまいりました。
エアーズ事務所にも久しぶりに訪問いたしました。
最新のOTS3.0 も試奏いたしました。
浜松訪問記を兼ねたOTS3.0試奏レポートも予定しております。OTS3.0のオーダーのご相談も引き続きお受けしております。
(エアーズのオーダーに関するご質問ご相談はこちらをクリック)
茨城県教室でも直接のレッスンのほか、オンラインレッスンも継続しておこなっております。
オンラインでも良い音でお届けできるように頑張っています。
そして久しぶりの里親募集の記事も近日公開予定です。
まちかどアコギ研究室
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