2024年11月4日月曜日

・「良いアコギの話」その63〜MARTIN CUSTOM SHOP OM-28 Adironduck Cocobolo SOLD

 比較的最近の記事で、アコースティックギターのハーモニーやレスポンスについてよく書いております。

サウンドデザイン(ボイシング)において、マーチンの設計は素晴らしいのです。。

弾いてすぐに音に変わるレスポンス、美しく混ざり合うコード感は見事です。


さてマーチンには様々な機種がありますが、このブログのかなり初期から私の好きなマーチンの機種として”OM-28V”をあげています。ビンテージスタイルのOMです。

それぞれのサイズやモデルの組み合わせで様々な魅力があるマーチンギターですが、OM-28Vのレスポンスとバランスの良さがとても良いのです。

今回はそのアップグレード版とも言える

ビンテージスタイルの素晴らしいOM-28です。


それはこちら



MARTIN OM-28 カスタムです。2017年製です。

カスタムショップ製で、OM-28のゴールデンエラスタイルのカスタムです。



(クリックしていただくと高解像度になります)



トップはアディロンダックスプルースです。

おそらくですがエイジングトナーではなく、ナチュラル塗装です。




こちらは照明の関係で少し黄色く見えますが、実際にはもう少し白いアディロンです。



そしてこのギターは、バック材のココボロが特に美しいです。。



ココボロは比較的赤みが強いものが多いです。写真で若干色の違いは出るかもしれませんが、ハカランダを思わせるような素晴らしい色合いです。




サイドももちろんココボロです。



ヘッドの化粧板もココボロです。こちらも良い存在感ですね。


ペグは28なのになんとゴールドです!
カスタムですね。おそらくゴトー製と思われるのですが、かなりスムーズです。




パーフリングやバインディングを含めて、戦前仕様ですね。







全体としてGEを思わせる作りですが、内部のブレーシングもゴールデンエラスタイルです。
こちらがカスタムショップの仕様書です。





OMのビンテージスタイルはとにかく美しいデザインなのです。。
実物の存在感はすごいです。





サウンドも素晴らしいです。

低音から高音まで跳ね返るような素早いレスポンスの後に、28の深いボーンという低音の余韻が響きます。

28のボイシングは私の耳にはトップとバックがEでユニゾンに聞こえます。それがあのオクターバーのような深い低音を生み出すと思われます。

DADGADチューニングで弾いてみました。アイフォンでの無加工の録音です。
できればイヤホンや良いスピーカーで大きめの音でお聞きいただけますか?

飛び出すようなレスポンスと、うねるようなハーモニーが伝わるでしょうか。






こちらのギターはもともと友人のギター講師が使用されていたもので、現在販売中です。

(販売済になりました)

マーチンは11月かなりの値上がりになりました。通常のスタンダード(シトカスプルースとインディアンローズ)で594,000円になりました。

このモデルと同じアディロンココボロのOM-28の新品は24年11月現在ある楽器店ではなんと135万円でした。

OM-28のビンテージスタイルがお好きな方にはぜひおすすめです。







試奏や購入を希望される方はお気軽にご連絡くださいませ〜

ギターに関する質問なども、遠慮なくお尋ねください◎



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