2024年3月19日火曜日

・おすすめのフィンガー用手工ドレッドです。OTS Lab DR-C アルパインスプルース

今日はおすすめのフィンガー向けのドレッドノートのギターです。

ドレッドの箱なりと低音がありながら、倍音が豊かなギターです。

OTS Lab DR-C アルパインスプルースです。




ドレッドノート いわゆるDサイズがお好きな方は大勢いらっしゃると思います。

ギターといえばD      という迫力の箱なりと低音が魅力です。


フィンガースタイル(ソロギター)でもドレッドの余裕は弾いていて最高に心地よいですね。


一方でマーチン系のドレッドですと

低音とレスポンスは素晴らしいものの

ソロギターで弾くには線の細さが気になる方もおられるかもしれません。。


例えばマーチンのHD-28Vです。戦前マーチンのコピーモデルです。





ハーモニーやレスポンスは素晴らしいギターです。コード弾きではとろけるようなサウンドですね。でもソロギターで弾くとプレーン弦の細さはいくら否めません。。


それでソロギターには、Dの良い部分は残しつつ、フィンガースタイル(ソロギター)向きに設計された、いわゆるフィンガードレッドがおすすめです。


具体的に言いますと、豊かな低音や箱鳴りは残しつつ、

「音の線は太く」なるといいですね。

まさにソモジのドレッドは素晴らしい線の太さです。



こちらは以前、長野で試奏させていただいた2000年台のオール単板のソモジです。


さらに

「艶のある美しい高音」が出ると、メロディーが引き立ちます。

こちらは以前お預かりしていた、グレーベンさんの押尾さんモデルです。


グレーベンのDはマーチン系のサウンドですが、ボイシングによって高音も引き立っています。


私の耳にはトップバックがA にレゾナンスされているように聞こえるのです。

マーチンの28などはEだと思います。少し高いのですね。


さらに、倍音が豊かに入れば、コードも3Dに広がり、プレーン弦はコーラスのように歌うのです。


まさにそんな設計のギターが今回のOTS lab DR-C です。

受注生産のモデルですが、貴重な実機が一本入りました。



まずはギター全体を外観してみましょう。



トップはアルパインスプルースです。


(クリックしていただくと、高解像度でご覧いただけます)

68〜70年代前半の45にはジャーマンスプルースが使われていました。

倍音の豊かさでは、アディロンダックより優れているように感じさせる素材ですね。

アルパインは同じくヨーロッパのアルプスで取れるスプルースです。

私も大好きなトップ材です。



フィンガー向けにフローレンタインカッタウェイが入っています。カポをつけてもハイポジが楽に弾けます。ドレッドですと、カッタウェイが入っても音の痩せはほとんど感じませんね。


バインディングやパーフリングのウッドも美しいですね。

アルパインの純白な色と

バインディングを挟んでのローズのブラウン

のコントラストが美しいですね。


まさに手工を感じさせるギターです。




サイドバックのインディアンの木目も良いですね。

最近はマーチンの45でもインドローズで150万〜という時代になってきました。

上質のローズの音はレスポンスとレンジの広さが素晴らしいですね。



サウンドホールと指板エンドもシンプルで美しいスタイルです。

指板にもメイプルの縁取りがあります。

またよくみていただくとサウンドホールの縁もメイプルで縁取りがしてあります。


ヘッドは表もそして裏にもエボニーの化粧板です。




ペグはゴトーの510の21:1のギア比です!

フィンガーに必要なチューニングの安定性はこれ以上ないですね。

ペグボタンのウッドもいい風合いですね。






トータルとしてのデザインがウッディーでとてもいいですね。





OTS ラボ(研究所)はギターの倍音に特にスポットを当てたギターをプロデュースされています。

こちらの個体もOTSラボの公式ページにアップされています。





特にサウンドが素晴らしいのは、

このモデルはトップとバックのブレーシングを日本のルシアーが手がけています。

ルシアーは非公表なのですが、サウンドを聞くとすぐわかる耳の良い方もおられるかもしれません。

木材をカットせず、斧で割った木材をブレーシングに使用しています。

しかもニカワ接着です。


まさにフィンガードレッドといえる、素晴らしいサウンドです。音量は豊かで、一本一本の音の厚みが違います。

このルシアーさんの設計に共通する素晴らしいレスポンスもあります。音の反応が早く右手のタッチが素直に伝わる音楽的な楽器です。

それでも豊かな倍音で高音は美しいのです。。


ドレッドの余裕があり、特にオープンチューニングでのバラードにはぴったりだと思います。


手工ギターやマーチンが軒並み値上がりしている中、この価格とサウンドは魅力的ですね。

ちなみにおそらく同ロットで作成されたアディロントップのギターは動画がアップされています。



その他のパーツ類の組み上げはエアーズで製作されています。プレイヤビリティーに関わるネックやフレットは精度がしっかりしています。

弾き心地はモダンで手にフィットするイメージです。





通常受注生産で定価66万円(税込)のモデルです。

この個体は展示試奏品扱いです。

それで54万(税込 送料込み)です。


一本限りの特価になっています。


ご興味ある方は、お気軽にお問い合わせください。

茨城県日立市の私のレッスン部屋で試奏していただくこともできます◎



さて寒さも和らぎ、少しずつですが私の住んでいる日立市も暖かく過ごしやすくなってきました。


日立市は東側に海岸線が走っています。

少し前寒い朝ですが、早起きして近くの公園に行きました。







自然の美しい街です◎

お近くの方はレッスンやギターのご相談にお気軽にお越しくださいませ。








0 件のコメント:

コメントを投稿