逆に 都市部ではない 農村部の民衆の間で発展してきたといわれているのが 今回紹介する
「ケルティック」「アイリッシュ」といった、ヨーロッパの民族(大衆)音楽です。
こんなところにすんでみたいものです。
ヨーロッパの大自然です。
ケルティックやアイリッシュはこのような自然に恵まれた田舎の集落の中でケルト人 やアイルランド人の間で親しまれたいわゆる大衆音楽です。(もちろん都市部の民衆の間でも親しまれましたが)
美しい旋律やハーモニーで現代まで残るすばらしい曲がたくさん有ります。。
バラード調の曲も有りますし、ジグやリールと呼ばれるダンス音楽もあります。
雰囲気をつかむ為にまず本来のケルティックやアイリッシュに近い曲を聴いてみましょう。(アコギ系でおすすめはこの記事の後半でおつたえしますね)
これは、僕も大好きなカルロス ヌネス という人のライブです。
1:20をこえたあたりから爆発しますね。
全身で演奏していますね。
心揺さぶられる音楽です。
カルロスヌネスが弾いているのはバクパイプですね。イギリスの国家行事などでスカートをはいた兵隊さんが弾いてるやつですね。
サポートの人が弾いているのはギターではなく アイリッシュブーズギーです。
1:20あたりから4つ打ちになり、まさにダンスミュージックといった感じです。
観客の数もすごいですね。。日本の野外フェス並です。
ヨーロッパ人はみんな大好きなんでしょう。
アイリッシュやケルティックは僕もほんとにほんとに好きなジャンルです。
本当に好きで好きで 理屈ではないのですが、好きを通り越して なぜか気持ちが高揚して泣きそうになるんですね。
私のイメージでは 冒頭の写真のような大自然の村の小さな酒場で、みんなでステップを踏んで踊る感じです。
ちなみにタイタニックでもそんな感じのシーンが有りました。
イメージをつかむのに良いですね。
デカプリオ若いです。。
一番有名なのは「ロンドンデリー エアー」です。別名「ダニーボーイ」と呼ばれたりもします。
ジャズでもよく演奏されますが、元はケルティックです。
有名なケルティックウーマンのアカペラですね。
ケルティックは、ソロギター界だけでなく、現代のポップスにも大きな影響を与えているジャンルですね。
ケルティックが色濃いバンドには エンヤや前述のケルティックウーマンなどがいます。
U2 にもケルトっぽい曲がけっこう有りますね。
ケルティック系のバンドで一番好き&おすすめなのはアイルランド出身の
THE CORRS (コアーズ)です。
超有名なバンドですね。実の兄弟4人のバンドです。
その中での大名盤が MTV アンプラグドです。世界的大ヒットアルバムですね。
ライブアルバムですが、映像も有ります。
アイリッシュとポップスがミックスされたすばらしい曲ですね。
兄弟で息もぴったりです。
歌ものもすばらしいですが、インストでも一曲やっています。これがすばらしい。。
例のごとく、なぜか私は泣きそうになります。
こんな音楽に合わせて 輪になってステップを踏んでいたんでしょうね。
日本のロックバンドやポップスもアイリッシュっぽい曲がたくさんあります。
僕も大好きなBUMP OF CHICKEN の 「分別奮闘記」はかなりアイリッシュな感じですね。
このケルティック&アイリッシュ はソロギターの世界でもよく演奏されます。
有名なソロギタリストも何曲か自分のレパートリーにされています。
よくアレンジされるのは「the water is wide」ですね。
バラードです。
エドガーハードアレンジは有名ですね。
チューニングはドロップD ですね。
シンプルながらすばらしいアレンジです。
この曲はエドガーハードの教則DVDでも奏法解説されています。
このDVDではソモジを使って弾いています。
他にも岸部さん イサトさんなどなど多数のギタリストにアレンジされています。
ケルティックやアイリッシュを得意とするギタリストはけっこういます。
私はバラードも好きですが、jig や reel ぽい曲のほうが好きです。
こちらは イタリア人のフランコモローネです。
かっこよすぎる。。0:42くらいから ベースラインが入ってきます。
そのあとフランコモローネが「にやっ」って笑うのが良いですね。
チューニングはEADEAE ですね。3弦と2弦が1音下げです。
Aをルートとすると Asus4 チューニングです。
(よだんですが、ケルティックはメジャーとマイナーの転調が多いのでこの種のsus4チューニングが使われる事がよく有りますね。
それに11th や9th などのテンションもいれやすいのですね。
Dがルートの DADGAD Gがルートの DGDGCD やCGDGCD などです。
ベースラインもいれやすいのですね。。)
フランコモローネのアレンジだとこれも大好きです。
なんかきいたことありますよね??
Turkey in the Straw というタイトルがついていますが、日本では「オクラホマミキサー」としてよく知られています。
フォークダンスのあの曲ですね。やはりダンスミュージックなのですね。
厳密にこのオクラホマミキサーはどこで誰が書いた曲かは不詳のようですが、ケルティックの影響は強いですね。
この2曲を含めたフランコモローネのCD付き楽譜はおすすめですね。
(こちらからどうぞ)
もーといろんなケルティックギタリストの演奏を聴いてみたい方にはこちらがおすすめです。
グロスマンのレーベルからでている ケルティックフィンガースタイルのオムニバス楽譜集です。
むかし TAB ギタースクールから日本語版がでていました。私はそれを買いましたが、いまは絶版のため輸入盤です。
すばらしいのは楽譜に演奏のDVDがついている事です。
7人の有名ギタリストが数曲ずつケルティックアレンジを披露しています。
ベンスーザンやダックベイカー、先ほどあげたパットカートリーなども参加しています。
こんな曲や
こんな曲、
こちらは美しすぎるバラードです。
JIG や REEL ぽいものから バラードまで、
はじめて ソロギターのケルティックにふれるにはもってこいの楽譜ですね。。
この中から好きなギタリストを見つけるのも良いと思います。
このアルバムの中で私が大好きなのは STEVE BAUGMAN (スティーブボーグマン)
です。
知る人ぞ知るですが、このアルバムは名盤過ぎるのです。。
アレンジも右手も凄過ぎる。。
ケルティック好きだけでなく、ソロギターファンには是非聞いていただきたい素晴らしいアルバムです。
ちなみにメルベイから全曲対応の楽譜も出ています。。
ベンスーザンやトムロング、はたまた先ほどのコアーズのギタリストもそうですが、アイリッシュ系にはlowden(ローデン)のギターが使われる事が多いですね。
他には無いローデンの音と言われるすばらしい音です。
これは最近アップされたベンスーザンが昔から使っているローデンを使ってケルティックを弾く動画です。。
ヤマハが日本のフォークの音がするように、マーチンがアメリカのブルースやカントリーの音がするように、アイリッシュにはローデンの音がやはり合います。
ギターを製作&設計する人がどんな音楽を聴いて育ったかはギターの音色に大きな影響を及ぼしますね。)
さてさて、
ケルティック系は大好きなのでかなりマイナーな人も含めて、結構聞きあさりました。。
そのなかで、
個人的に一番好きなのはこの人です。
STEPHEN WAKE という人です。
まだまだマイナーなギタリストで、私の知り合いでもほとんど知らない方ばかりなのですが、この人が本当にすばらしいのです。
どうでしょう。。
演奏もアレンジも録音もすばらしいですよね。。
こちらはPV風ですが、いいですね。
本人のフェイスブックページで無料でTAB譜も公開しています。
個人的にいま一押しで、もっと認知されないかなとおもています。
モデル並にイケメンだし。
ちなみに、使っているのは ラリビーのOM02 です。
現行のラインナップはスキャロップブレーシングですが、音を聞くにこれは昔のノンスキャロップの音ですね。
設計が良いと低価格帯でもすばらしい音色がでますね。
紹介しきれませんでしたが、ケルティック系に強いギタリストは
トニーマクメナス tony mcmanus
エルマクミーン el mcmeen
スティーブボーグマン steve baughman
デービッドサレット david surette
パットカートリー pat kirtley
トムロング tom long
などなどです。ほんとはもっともっとおられますが。。
羅列だけですが、皆さんすばらしい演奏&アレンジです。
お時間有ればitunes で検索してみて視聴してみてください。
何名かはTAB譜も手に入ります。
それぞれフルアルバムでケルティックのアレンジ集や 楽譜集なども出しておられますよ。
最近ケルティックをレッスンでやる機会が増えてきましたね。
ぜひ皆さんにももっとしていただきたい分野です。
(このページに対するご感想やアコースティックギターそのものやアコギ音楽等についてのご質問、ご相談等有れば こちらまで
忙しいと返信に時間がかかってしまいますが、誠実なご質問にたいしては私に分かる範囲の事であれば喜んでお答えいたします。
また、愛知県尾張地域周辺の方で ギターレッスンにご興味が有る方のレッスンも随時受け付けております。
私個人のレッスンは こちらのページ
江南市のスタジオエムでのレッスンは こちらのページ
をご参照ください。)
0 件のコメント:
コメントを投稿