国内最大級のギターの展示会ですね。
今回もフォルヒのお手伝いに行きました。
前日の金曜日はセッティングです。
フォルヒの展示本数は12本だったのでセッティングは一時間くらいで終わりました。
右側から

(モバイルの方はクリックすると高解像でご覧いただけます)
こちらは左側、


シンプルですね。。
12本ですが、
ケースから出して、チューニングして、スタンドを出して、並べて、、としていると結構大変です。
ちなみに楽器店さんは100本以上持ってこられていると思うので、もう引越しのレベルですね。。
トラックをチャーターしておられました。
ちなみに両サイドにあるのはフォルヒ本社から届いたノボリです。

かっこいいですね。。

いい感じです。。
ちなみにお気付きの方もおられるかもしれませんが、フォルヒのロゴが少し変わっています。
実はフォルヒのラインナップは今後少し変わります。

今までは23 とか 25 など数字が元になっていましたが、
今度からモデル名が色になります。
今回はその初入荷分の展示でした。
RED ORANGE YELLOW GREEN BLUE
と言った具合です。
赤いほど高級機種 です。
23にあたるのはイエローですね。
ちなみにこの二本は高級機種に当たるレッドプラス と オレンジプラスです。

かなり手工的なデザインになりました。

レッドプラスが最高級ラインです。材料もマスターグレードでした。
デザインも凝っていますね。指板やブリッジもジリコテです。
こちらの二本はドルフィンギターズさんに入荷しています。
詳しい仕様がアップされています。
https://www.dolphin-gt.co.jp/stock/15370/
https://www.dolphin-gt.co.jp/stock/15368/
特にレッドプラスは材料のグレードのせいもあってかとてもいい音でした。
今回は初入荷なので、ローズなどの基本的なモデルが多かったですが、マダガスカルやここボロなどのプレミア材のモデルも次回入荷するそうです。
私も予約を受け付けています。
それぞれの細かい仕様や、値段の資料もありますよ。
セッティングも終わり、夜は大阪にいる古くからの友人と久しぶりに会いました。
さて当日の朝を迎えます。ホテルを出るときに一枚です。

前日お酒をいただいたので少しむくんでいます。。
ただ毎年来るたびに太っている気がします。。
これは3年前のサウンドメッセの写真です。

これは去年

そして今年。。

着実に太っています。。知り合いの楽器店の方に貫禄が出ましたね、と言われました。。
スタイリッシュなギター講師を目指します。
さて、、現地入りします。
初日は11時オープンでしたが、すでに10時くらいに現地に行ったときにはならんでおられる方もおられました。
オープン中のブースの様子です。
↑ 左側に立っているのがスタジオMの店長です。

いろんな年齢層の方が試奏しにきてくださいました。
以前よりも、大学生や二十代前半の社会人の方がとても増えたように感じました。
皆さんとてもお上手です。
ブログみてますと たくさんの方に声をかけていただきました。嬉しいですね。
トイレに行って帰って来たら、

今最もホットなギタリストですね。西村ケント君です。
以前のブログにも書きましたが、年齢を抜きにしても一ギタリストとして彼のアレンジセンスは桁外れです。個人的に大好きです。
ソロギターアレンジはアレンジャーによって個性が出ますが、ケント君は本当に素晴らしいアレンジをします。
選曲もとてもいいですね。最近はAOR が多い感じがしますね。
試奏でも、アルバムに入っていない マイケルジャクソンの曲や room 335 ジョージベンソンなどを弾いてくれました。
グルーブと音選びが素晴らしい。。
ジョージデュークの曲をリクエストしたら、弾いてくれました。
選曲もいいのでコピーしたい曲ばっかりです。。
何曲か耳コピ中ですが、弾いてみると難しいものです。。
早めに媚を売っておこうというやらしい魂胆ではありません。。
センスがありすぎて細かいところまでコピーしきれないので是非楽譜を出してほしいものです。
それかアコギブックなどでアレンジの連載を是非してほしいですね。。

今後が本当に楽しみです。
さて、、
今回フォルヒブースは店長と僕の二人で回しましたので、他のブースに行く時間がほとんどありませんでした。。
本当なら全部をゆっくり回りたいのですが、時間も限られていたので、今回はテーマを絞ってみることにしました。
まず最初は マーチンの OMです。
クロサワ楽器名古屋店が出品していました。
こちらは、ベーシックなOM42 です。

40番代はやはりレンジが深く、倍音も素晴らしいですね。
ちなみにこのギターは、サウンドメッセ大特価で新品で30万円台でした。。
これはすごい。。中古でもなかなか30万円台はありませんね。

以前40番代の普通の シトカローズ と 28の アディロン トップのギターとどちらが良いか みたいな話で新岡さんと盛り上がりました。
確かにアディロンのレスポンスや音量は素晴らしいです。でも深く聞くと40番代 の低音の深みとか レンジは素晴らしいのです。
40番代はクラウン 28はカローラ というわけです。
カローラーを改造して アディロンにすると加速は出ます。
でもクラウン本体の余裕は素晴らしいのですね。。
マニアックな世界ですが、、。
そうなると、40番代のアディロンマダガスカルは圧倒的です。
ワタナベ楽器さんに一本ありました。
OM42 の カスタムです。アディロン マダガスカルですね。

アディロンの木目ですが、40番代なると、28などで使っているものよりもかなり木目が詰まっています。
マーチンはトップのグレードが8段階まであると言われていますね。
これはおそらくかなり高いものでしょう。もしかしたら7、8 あたりかも。。
バックのマダガスカルはと言うと、、

素晴らしい。。。過去最高レベルに魅力的な木目です。。
中古で100万のギターですが、40番代の深いレンジに 圧倒的なレスポンスと音量があります。
ピアノよりギターが素晴らしいと思わせる楽器ですね。。
OMで薄いですが、低音の深みが素晴らしいです。。


かなり長い時間 弾いてしまいました。。
サウンドメッセの会場内でも、良さがわかります。

ワタナベ楽器さんにはショーンバーグのソロイストも一本ありました。

弾いておられるのは 生徒のUさんです。
ショーンバーグは時代によって ボジョアーさんやジュリアスボージャスさんが作っています。
これは確かTJ トンプソンさんの時代のものでした。

残念ながらネックが起きていたので、本来の実力は出ていませんでした。
ショーンバーグはどちらかというと28寄りの作りですね。パリッとしたなりです。
別のOMも探してみました。
三木楽器さんにあった アディロンマホの カスタショップ製です。

仕様はほぼ OM18GE と同じですね。

マホらしい素朴で甘い音でした。
OMのマホではやはりトップはアディロンでないと、物足りなさを感じてしまうと思います。。
以前 アディロンマホの ローレンスジューバーモデルを弾いたことがありますが、GEのロングサドルだとよりテンションがかかって音が太い感じです。低音も より出ますね。
ただこの系統の仕様で同じアディロンマホだと、OOO-18GE の方が好みです。
ショートスケールになるのですが、より線の太さと和音の溶け込み方が素晴らしいのですね。。
好みもあると思います。
ギターの設計というのはいろんな組み合わせがあって本当に奥が深いですね。
ただマホガニーはローズよりも弦の劣化の影響を受けやすいですね。少し劣化気味なのが残念でしたが、これだけの本数の弦を管理するのは大変です。。

同じ アディロンマホではこんなギターもありました。

コリングスの ジュリアンラージモデルですね。
元は本人が持っている OOO-18 1939 と言われています。スケールはOMです。

コリングスの工作精度は素晴らしいですね。
ただ高音に ボルト特有の硬い音があるので好みが分かれるかもしれませんね。

OMめぐりでした。
さてもう一つ今回どうしても試したかったギターがあります。
それはこれです。

テイラーのvクラスです。
なんと100年続いたXブレーシングを覆す、新しいブレーシングだというのです。。

確かにサウンドホールから覗くと、みなれたXのブレーシングがありませんね。
このvブレーシングのイベントがあったので参加してみました。
これは本当に勉強になりました。
池に落とす石の波長の話、コードのボイシング ピッチの話、など理論に基づいていて面白いです。
詳しくはアコースティックギターマガジンの最新号にのるようです。
テイラーはアンディーパワーズがマスタールシアーになってから飛躍的に完成度が上がりました。
ついにはブレーシングも変わり、なんと全てのテイラーギターがブイクラスに変わるそうです。
すでに現時点で6〜900番代はVクラスが出てきましたね。
これは900番代だったと思います。

テイラーはやはり精度が素晴らしいですね。まさに完璧です。

ラベルがうまく撮れていませんが、ついにVクラスからラベルのサインがボブテイラーからアンディーパワーズに変わるようです。


正直いうと、ソロギターでのラインの音を求めるとES では満足できません。。
可能ならVクラスの生アコもあると嬉しいのです。。


すでに多くの楽器店に並んでいると思います。
やはりテイラーはハーモニーが素晴らしいですね。
どうしても3ピースネックにボルトジョイントなので、高音の硬さはあります。
NT ネックの便利さを取るとしょうがないことですね。
個人的にはネックリセットしても、ワンピースダブテイルのマーチンの暖かい音がいいです。
Vクラスのダブテイルなんか出たらすごいいい音がしそうですね。
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