今回は09シリーズ ココボロのモデルです。
ココボロはベトナムローズよりもアコギ界では一般的に認知されるようになってきた材料ですね。
フォルヒにもありますし、以前PRS のココボロのギターを特集いたしました。マーチンも最近はココボロが多いです。
今回 09シリーズのA09 カスタム そして OM の2本をレポートいたしますね。


(モバイルの方はクリックすると高解像でご覧いただけます)
なんとも存在感のあるギターたちですね。。
このうちの一本は前回の08の記事で登場したSJ08 の一本目です。
今回は残りの二本を見て見ましょう。
まずはA09 CS カスタムです。

エアーズのA はサイズ的にはOM のディープボディーに近いと思います。
テイラーでいうと14と12 (GC と GA )の間、フォルヒのGやマーチンのGPC よりは小ぶりです。
シルエットもとても美しいですね。
トップは前回も特集しましたベイクドアディロンです。
シダーのように色が焼けた、エイジングの進んだアディロンダックスプルースです。
新品から音抜けがあり、硬さも取れています。ノーマルのアディロンと比べても明らかに音量が大きく、残響が深いのがわかります。
サイドバックはココボロです。

おおお これまた素晴らしいココボロですね。。
何か高級家具や工芸品の装飾にも使えるような素晴らしい木目です。
これでいい音がするんですから、ココボロの正しい使い道は楽器に使うことかもしれませんね。ふふふ どうでしょう。
ココボロは赤みの強い材料です。
このココボロは5A だそうです。いわゆるマスターグレードですね。
通常のグレードでは3A で十分すぎるくらい素晴らしいグレードです。
カスタムギターで究極にこだわるなら5A という選択肢もありですね。
さらにこのギターはバインディングとコンターも5A です。
こちらはココボロではなくコア の5A ですね。こ
トップコンターはというと、、


これはすごいですね。。
写真でもすごいですが、実物のインパクトは本当にすごいです。。
人間がこの色合いを再現しようと思ってなかなか作れないような気もします。。
バックコンターはこんな感じです。
コンターから伸びるバインディングにもしっかり虎目があります。


バックコンターはギターの2つの山にまたがるので、手間がかかり少し高いです。
でも長時間弾いてもとても楽です。
ちなみにセンターラインも見ていただけますか??

なんと!センターラインにも5A のコアです笑
ここまでくるとなんというか、、凄すぎますね。。
まさに究極です。
ベベルカッタウェイにも5A です。


ロゼッタはココボロにアバロンですね。。

オーダーシートにない仕様もありますが、できるだけご要望に沿うことはできますよ。
そんなに大きなアップチャージにはならないです。
アディロンココボロは 重厚感のある太いなりが特徴です。
Aだとよりミッドが強調される感じですね。
ギタリストの二宮楽くんに試奏してもらいました。
SJよりも線が太い感じです。
とてもいいですね。
ソロギターにもとてもいいと思います。
さて2本目に行きましょう。
次はOM です。
OM09ですね。こちらもベイクドアディロン ココボロです。


存在感のあるOMですね。
以前にも特集しましたが、OMは私も大好きなサイズです。
ロングスケールにスモールボディーですが、レスポンスと低音も深く、それでいて抱えやすくてコントロールしやすいのです。
ストロークが多い方はD がオススメですが、ソロギターやバッキングの方はOMがいいですね。
OMのようなスモールボディーで、ドレッドに負けない音を作るには、素材が大切だと思います。
トップはアディロンだと低音不足や音量不足を感じさせません。

ベイクドアディロンですね。部屋の照明が暖色なので、少し暗い感じに見えますが、実際にはもう少し明るい色です。
ロゼッタはコアのようですね。
バックのココボロもいい感じです。


オーダーギターは装飾の組み合わせで色々作れるのでとてもいいですね。
このギターはバインディングとコンターがエボニーです。


これはこれでシックな大人な雰囲気でとてもいいですね。
やはりサイドのココボロの存在感がありますので、装飾はシンプルにするのもいいと思います。
ヘッドはココボロ

ヘッド裏はメイプルです。

もう当たり前になりましたが、やはり510のペグは本当に魅力的ですね。
このスムーズさは素晴らしいです。
このギターはトップコンターのみで、バックはありません。

カッタウェイもないので、ベベルもないのです。
ということはかなり安く作れるということになりますね。
おそらく5万以上はトリプルコンターのモデルより安く作れます。

それでも通常のOM と比べると手工感があって十分すぎると思います。
デザインはお好みに合わせて色々作れますね。
肝心の音ですが、私が弾いたエアーズの中で一番好きな音でした。
単に私がOM 好きというだけかもしれません笑
こちらも 二宮楽 くんに 即興で色々弾いてもらいました。
OM のレスポンスと線の太さはやはり魅力的ですね。
実は彼もいろいろ弾いた後これが一番いいということでした。
録音の合間にお茶を飲みながらこのOMを抱えていろいろ弾いてくれました。
なんと即興 適当英語で弾き語りもしてくれました。とっさに回した動画です。
即興とは思えませんね。。
彼がギタリストだけではなく 音楽プロデューサーでもある証拠ですね。
素晴らしいです。彼は今夏木マリさんのバンドでも弾いているそうです。
最新の夏木マリさんのミニアルバムは作曲に ゆずの岩沢さん、石野卓球さん、斉藤和義さん、そして清志郎さんなどが並んでいますが、その中で彼も2曲作曲しています。
センスに溢れていますね。
エアーズは今までソロギター向けのイメージが強かったですが、このOMは弾き語りにもオススメです。Dもいいですね。
叩き系や、バスドラムみたいな奏法以外だったらかなりマルチに使えると思います。
ソロギターがお好きな方はすでにSJ ほどの大きさのギターをお持ちの方もおおいので、セカンドギターとしてスモールボディーの素晴らしいなりと音質のギターを自分好みのデザインで作る、というのもいいと思います。
さて前回今回と続いたオーダーギターの特集はいかがだったでしょうか。


通常なら柔らかいインゲルマンもオススメです。
でもせっかくならベイクドアディロンがオススメです。
ただいつまであるかわからないですが。。。
エアーズのカスタムはフルオーダーに近いくらいいろんな選択肢があります。
もちろん、完成品が欲しいという方はSJ07E や SJ05などもいいですね。
SJ07E はまさにスタンダードな基本として一本目にはオススメです。
SJ07E は すでに素材は溜まっているの近々レポート予定です。
SJ05 はコスパは最強ですね。。
全てにおいて妥協がない仕様ですね。(SJ05 レポートはこちらからどうぞ)
オーダーのご相談も受け付けています。
実勢価格よりも安めに出せますし、仕様にないオーダーも可能な範囲作れます。
以前よりも在庫はありませんが、その時々で在庫しているギターもありますし、お取り寄せも可能です。
ぜひ他の人とは被らない自分だけの一本を予算内で作りたいという方はエアーズのオーダーはかなり良い選択肢になると思います。
ぜひお気軽にメールくださいませ。
また私に分かる範囲でギターに関するご質問はいつでもお受けしていますので、遠慮なくどうぞ。
メールはこちらからどうぞ
0 件のコメント:
コメントを投稿